2021年6月に発売されて以来、「手軽にカロリーと栄養が補給できる」と評判のベースクッキーですが、本記事ではベースクッキーを値段、栄養、味、原材料、ダイエット効果、賞味期限などの観点から総合的にレビューしています。
筆者の私もベースクッキーは朝食としてほぼ毎日摂取しており、「非常に便利な商品だなぁ」と日々感じています。
ベースクッキーについては10記事程度書かせていただいているのですが、本記事はベースクッキーの総合案内所的な役割を担っています。
ベースクッキーが完全栄養食(※)と言っても、実は「完全栄養食」の定義は販売している会社によって定義がバラバラだったりしちゃいます。
ベースクッキーの「完全栄養食」の定義は何なのか、値段・栄養・味・原材料などを分析し、ベースクッキーが購入するに値する商品なのかを検証します。
ベースクッキーのレビュー|私がベースクッキーを朝食として食べている理由
私がベースクッキーを毎日朝食として食べているのにはもちろん理由があるわけですが、それを分解していくと主に次の4つになるわけです。
- 栄養(主にビタミン・ミネラル)が豊富
- 朝食として1袋食べると安くあがる
- (完全栄養食としては)美味しい部類になる
- 時短こそ神
主にこれらの観点からベースクッキーをレビューしていきますが、まず簡単にベースクッキーとは何ぞやということからお話していきます。
ベースクッキーと完全栄養食
「完全栄養食」はイギリスのRosa Labs, LLC.が発売した「ソイレント」が発祥となっています。
2013年に発売された「ソイレント」は「ソイレントだけ食べ続けていれば人間が生きていくのに必要なカロリー・栄養をすべてカバーできる」ことから「完全栄養食」と呼ばれるようになりました。
ソイレントは日本への発送は行われないこともあり、日本でもさまざまな「完全栄養食」が乱立し、2021年にベースフード株式会社からベースクッキーが発売されることとなりました。
「完全栄養食」という言葉が先行しているため、「完全栄養食※のベースクッキーだけ食べ続けていれば生きていける」と思われがちですが、ベースクッキーはソイレントのコンセプトとは若干異なり、完全栄養食と言うよりは栄養をサポートするための商品と言った方が良いです。
ベースクッキーがソイレントと異なる理由は後述していきます。
ベースクッキーを開封してみた
ではまずベースクッキーを実際に開封していきたいと思います。
ベースクッキーは2022年現在、5種類の味が販売されています。
画像左側から、ココア味・さつまいも味・ココナッツ味・アールグレイ味・抹茶味になります。
1袋には16~17枚程度のべーすクッキーが封入されています。
重さを測定すると、1袋約37gでした。
ベースクッキーを1袋食べれば、食事完了!
ベースクッキーは栄養もカロリーも豊富だし、クッキー1袋なんて3分もあれば食べられてしまう・・・のであればこんなに便利な商品はないのですが、実際には1袋が1食分というわけではなく栄養面も完ぺきというわけではありません。
そんなわけで次はベースクッキーの栄養について見ていきましょう。
ベースクッキー1食分のレビューと口コミ|カロリーが不足だけど、ビタミン・ミネラル豊富
栄養を求めないのであれば、ベースクッキーを買う必要はなく、スーパーで販売されているバタークッキーでも食べた方が美味しいし中毒性があります。
ベースクッキーは完全栄養食※を標榜しているだけあって、栄養がかなり優れた商品です。
しかし先ほども述べた通り、ベースクッキーだけ食べ続けても健康的には生きていけないのですがその理由を解説します。
ベースクッキーは4袋で1食分だけど・・
ベースクッキーを販売しているベースフード株式会社による「完全栄養食※」の定義は次のとおりです。
食品の栄養は五大栄養素から構成されており、その内訳は糖質(炭水化物)・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラルの5つです。
5つの栄養うち、糖質・脂質・タンパク質は三大栄養素と呼ばれており、我々が生きるために必要なエネルギー源、つまりはカロリーとなります。
一方でビタミン・ミネラルは我々が健康に生きるために必要な栄養素で、例えばビタミンA欠乏症は、夜盲症や骨軟化症などの疾病に繋がります。
- 糖質・脂質・タンパク質 ⇒カロリーになる
- ビタミン・ミネラル ⇒健康に生きるために必要
ふたたびベースクッキーの完全栄養食の定義を見てみると、「脂質・炭水化物(糖質)・熱量(カロリー)については除いて」と書いてありますので、カロリーについては不足しそうだということがわかりますね。
また「飽和脂肪酸(n-6系脂肪酸)やナトリウムを除いて」とありますが、脂肪酸とナトリウムはビタミン・ミネラルの一種です。
飽和脂肪酸とナトリウムは、我々の生活において過剰摂取が心配される栄養素であり、厚生労働省が摂取量の上限を設定している栄養素ですので、除いているのはごく当たり前なので気にしなくて大丈夫です。
次にベースクッキー1食分の量を解説します。
ベースフード株式会社によると、ベースクッキー1食分は4袋と明記されています。
1食(4袋)で、栄養素等表示基準値に基づき、他の食事で過剰摂取が懸念される、脂質・飽和脂肪酸・炭水化物・ナトリウムを除いて、すべての栄養素で1日分の基準値の1/3以上を含む
ベースフード公式HPより引用
ですので、残念ながらベースクッキー1袋で1食分は賄えません。
ではベースクッキー1食分(4袋)に、三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)とビタミン・ミネラルは過不足なく含まれているのでしょうか?
検証してみます。
生きていくのに必要となる三大栄養素は年齢・性別・運動量等によって異なりますが、これから使用する数字は冒頭にも書いた通り、全て30代の運動量が通常程度の男性を基準としています。
まずは三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)から見ていきましょうか。
上記のグラフの黒い線は、厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020」から抜粋した、糖質・脂質・タンパク質それぞれ1食あたり必要な摂取カロリーの上限と下限、それ以外の線はベースクッキー5種類1食分(4袋)で摂取できる、糖質・脂質・タンパク質のカロリーになります。
上記のグラフから食事としてベースクッキーを考えると、脂質は基準範囲内ですが糖質・脂質は少なめのバランスであることがわかります。
糖質と脂質が少な目ということは、糖質・脂質から得られるカロリーが不足するということになり、ベースクッキー4袋を食べたとしても1食分のカロリーは満たされないことがわかります。
またPFCバランスが厚生労働省の定める値から外れることから、毎日毎食ベースクッキーを摂取し続けることは健康上あまりよろしくないことが推測できますね。
次に、ビタミン・ミネラルを見ていきます。
中央の黒い丸が厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準2020」における、ビタミン・ミネラルの1食あたりの推奨摂取量、その他の線がベースクッキーそれぞれ5種類を1食分(4袋)摂取したときに得られるビタミン・ミネラルになります。
グラフを見ていただければお分かりかと思いますが、ビタミン・ミネラルに関してはななり豊富に含まれています。
一部基準に満ちていないビタミン・ミネラルがありますが、30代男性の場合、すべての年代・性別の中で最も必要となるカロリーやビタミン・ミネラルが多くなるのが理由です。
これらのことから、健康に寄与するビタミン・ミネラルは豊富だけどカロリーは不足する、つまりベースクッキーはダイエット向きであって、「ベースクッキーだけ食べ続けて生きていくぞ!」という商品ではないことがわかりますね。
ベースクッキーをそもそも4袋も食べられるのかって話
そもそも一度にベースクッキー4袋を食られるかと言えば、私は無理です笑
なのでやはりベースクッキーはダイエット目的でないのであれば、食事の栄養補助を目的として摂取すべき製品であると考えています。
私はベースクッキーと出会うまでは朝食はほとんど毎日食べない人だったのですが、1袋食べればある程度のカロリーとビタミン・ミネラルが補給できることから、最近ではベースクッキーを朝食代わりとして食べるようにしています。
ベースクッキー1袋にどの程度のカロリーやビタミン・ミネラルが含まれているかは別途記事を書いていますので読んでいただければ幸いです。
またおやつ型の完全栄養食としては大塚製薬からカロリーメイトも発売されており、カロリーメイトの方がベースクッキーより有名ですよね。
ベースクッキーはカロリーメイトとコンセプトが似ていることから比較されること良くがあります。
価格ベースでカロリーを比較するとカロリーメイトはベースクッキーよりコスパが良いのですが、ベースクッキーはカロリーメイトと比較すると栄養面で圧勝しており、どちらが健康的かと言えばベースクッキーであると断言できます。
ベースクッキーの値段についてレビューと口コミ|コスパ良好
次にベースクッキーの値段を見ていきましょう。
いくら栄養が豊富でも値段が高ければ購入は躊躇してしまうもの、コスパは商品購入の最重要指標です。
結論から言えば、ベースクッキー1袋の値段は136~194円(税・送料込み)です。
マクロミルの調査によると朝食1食あたりに平均予算は260円となっており、ベースクッキー1袋は一般的な朝食と比較すると圧倒的に安いため、私が朝食にベースクッキーを食べている理由の1つになっています。
ただ日本人の朝食にありがちな、牛乳(200ml)とパンと目玉焼きという組み合わせだと
- 牛乳200ml ⇒70円
- 卵1個 ⇒20円
- パン1枚 ⇒30円
合計120円となり、ベースクッキー1袋は贅沢な商品なのかも知れません・・(作る時間考えたらかなりお得だと思いますが)。
さて、ベースクッキーの販売場所と1袋あたりの値段(税込)は大きく分けて次の3種類です。
- ファミリーマートなどの実店舗 → 194円
- Amazon・楽天・yahoo!などのECサイト → 187~208円(送料込み)
- ベースフード公式HP → 136円~(初回のみ・送料別)、153円~(2回目以降・送料別)
基本的にはベースフード公式HPでの購入が最も安いと言えるのですが、実店舗だと1袋単位で購入が可能なことや、商品選択に制限があるもののAmazonなどでセット購入すればベースフード公式HPより安く購入できることもあります。
ただ公式サイトではマイルポイント制度やクーポンなどの配布が行われることがあり、結局のところほとんどの場合において公式サイトでの購入がオススメできる結果となります。
ベースクッキーの味をレビュー|基本的に5種類すべて美味しい
例えベースクッキーが栄養満点で値段リーズナブルな食品でも、不味ければ誰もその商品を購入しようとは思いませんよね?
では果たしてベースクッキーの味は購入するに値するのでしょうか?
結論から言えば、ベースクッキーは数ある完全栄養食の中でもかなり美味しい商品に・・なってしまったと言えます。
「なってしまった」とは変な言い回しですが、理由があります。
ベースクッキーは2021年6月に発売され、、当時はココア味とアールグレイ味の2種類が存在していました。
発売当初、ベースクッキーのザクザクした食感は「実家の壁」などと揶揄され、正直「不味い」レベルの商品でした。
しかし2021年9月に発売された3種類の味、ココア味・抹茶味・さつまいも味は食感が「サクサク」しており、通常のクッキーと比較しても、甘みは抑えてあるものの「美味しい」と言える商品に仕上がっていました。
そして2022年10月には、先発2種類「ココア味」と「アールグレイ味」の食感が「サクサク」したものに改善されたのです。
これによりベースクッキー5種類すべての味が「美味しい」と言えるレベルに到達し、ベースクッキーは「美味しくて栄養満点な食品」としての地位を確立するに至りました。
5種類の中でも特に評判が高いのが「ココナッツ味」で、ベースクッキーのうち私が最も購入回数が多いのもココナッツ味です。
ちなみに最も美味しくないなぁと思うのは「アールグレイ味」で、ほとんど購入していません笑
ただ勘違いしないでいただきたいのはスーパー等で販売されているクッキーと比較すると、ベースクッキーの味は劣ります。
劣るというと表現が悪いかもしれませんが、例えばバタークッキーは中毒性があり「気が付けば1箱全部食べちゃった・・」などという経験が人間だれしもあるのではないでしょうか?(ありますよね・・・?)
一方でベースクッキーは甘さ控えめなため、中毒性は低めの味となっています。
完全栄養食の中には正直「まずくて食べられやしない」と思える商品がある中、ベースクッキーは一定レベルの味が保証されている食品であると言えるでしょう。
ベースクッキーの最大のメリットは・・・
さてベースクッキーを食べるようになって感じた最大のメリットは時短です。
基本的に朝食を食べていなかった私ですが、朝食抜きだとやはり昼食前にはお腹がすいてしまい買い食いをすることがよくありました。
でも朝食ってパンを食べるにしても白米を食べるにしても、用意するのに時間がかかり過ぎてしまうわけです。
でもベースクッキーなら袋を開けて、そのままボリボリ食べるだけなので食事を用意する時間は0ですし、食べる時間も3分かからない程度です。
ベースクッキーは1袋食べてしまえば昼食までなんとか腹持ちはしますので、朝食に最適の商品だと言えるでしょう。
加えて、今まで述べたようにバランスの良い栄養・高すぎない値段・まぁまぁの味が備わっていますのでコスパ重視の人にはとても刺さります。
ベースクッキーの原材料・添加物のレビューと口コミ|健康食品素材が多数
以上で私がベースクッキーを愛用している理由は全てなのですが、ベースクッキーの付加価値についてもう1点お話しておきます。
それはベースクッキーの安全性(原材料・添加物)についてです。
「完全栄養食※」という言葉に「何か怪しい」と思う人がいるかもしれません。
何せ、クッキー食べていれば栄養がバランス良く摂取できるわけですから。
原材料や添加物に体に良くない物質が含まれているかもしれないと訝しげに思う方がいるのも仕方がないところです。
結論から言えば、ベースクッキーに使用されている原材料・添加物は健康食品にも使用されるような、いわゆる「体に良い」と言われている原材料が使用されています。
例えば一般的なクッキーには小麦粉が使用されていることが多いのですが、ベースクッキーに使用されているのは「小麦全粒粉」です。
小麦全粒粉には小麦粉には含まれていない「カリウム・鉄分」などのビタミン・ミネラルが含まれており、小麦粉と比較すると栄養面で優れた原材料であると言えます。
また一般的なクッキーの原材料である砂糖ですが、ベースクッキーにはミネラルが豊富な黒砂糖が代用されています。
他にも、ベースクッキーは大豆たんぱく、米ぬか、食物繊維など栄養豊富な原材料を使用することで、厚生労働省が定める数値を達成しようとする企業努力が垣間見えます。
一方でベースクッキーに使用されている原材料・添加物のデメリットとして、3歳未満の幼児には与えない方が良い場合があることがあげられます。
ベースクッキーは全ての味に黒砂糖が使用されていますが、黒砂糖にはボツリヌス菌が存在する可能性があるため1歳未満にベースクッキーは与えない方が良いです。
またココナッツ味とさつまいも味以外の味は、カフェインが含まれている可能性があり、3歳未満には与えない方が良いでしょう。
ベースクッキーの賞味期限をレビュー
最後にベースクッキーに関してよくある質問を1点レビューしていきます。
それはベースクッキーの賞味期限についてです。
ベースフード株式会社公式HPによるとベースクッキーの賞味期限は次のとおりです。
BASE Cookies®の賞味期限は、ご注文日から約2ヶ月前後です。合成保存料をつかわず、水分や酸素のコントロールをおこなうことで、常温でも長期保存が可能となっています。
※賞味期限は開封前のものです。開封後のお日持ちは、環境によって異なってまいりますが当日中のお召し上がりを推奨しております。※Amazonや楽天市場などのモールでは賞味期限は1、2週間程度と、公式オンラインショップ経由での購入より短い場合がございます。
ベースフード株式会社公式HP
※賞味期限がお届け日から2ヶ月前後のものを中心に、2ヶ月以降のものをお送りさせていただいております。そのことから、前回のお届けより賞味期限が短い商品が届く場合がございますが、2ヶ月前後の基準を満たしている場合は規定の範囲内とさせていただいております。
では実際に届いたベースクッキーの賞味期限はどの程度なのでしょうか?
ベースクッキーは基本的に大量に購入すれば商品単価が安くなるため、一度に多くの発注を行う消費者も多いはず。
大量発注したは良いものの、賞味期限切れしてしまうのはもったいない。
結論から言えば、ベースフード公式HPから購入したベースクッキーは、短い場合は1カ月3週間程度、長いと4カ月近くの賞味期限があり、割と設定が幅広いことが多いです。
要はベースクッキーの賞味期限は届いて見ないとわかららず運次第ということですね笑
ベースフード株式会社では2カ月を発送の目安にしているようですが、中には2カ月を切る商品もあるため、ベースクッキーを注文する際には2カ月以内に食べきれる量を注文する方が良いでしょう。
ベースクッキーの口コミとレビューまとめ
最後に本記事をまとめて私が言いたいことを集約すると次のようになります。
- ベースクッキーは完全栄養食※だけど、4袋で1食分なので量が多い
- でも1袋でもビタミン・ミネラルが豊富
- 腹持ちが良く、朝食としては安くあがる
- まずい完全栄養食もある中、ベースクッキーはどの種類もそれなりに美味しい
- 開封して3分で食事が完了するベースクッキーは朝食に是非
ベースクッキーは完全栄養食※とはいえ、4袋で1食分と量が多いことやPFCバランスが完全ではないことなどから、毎食毎日摂取するための製品ではありません。
1袋でビタミン・ミネラルが豊富、腹持ち・値段・味のバランスが非常に良く、摂取時間が極めて短いという点から栄養補助的な使用や朝食の置き換えとして利用するのが良いと個人的には考えています。
健康って数日間バランスの良い食事をしただけで劇的に変わるものではないですし、体重や身長のように手軽に測定できるものではありませんよね?
ですので、積極的に健康改善に動く人って割と少ないんじゃないかと思います。
でも150円程度で超手軽に毎日栄養を補助してくれるベースクッキーは、かなり買いな商品だと個人的には思っています。