ベースブレッドでおならの出やすさや膨満感を感じた時の対処法と原因

この記事をご覧になられた方は、ベースブレッドを食べてお腹の調子が悪かったり、膨満感を感じておられる方だと思います。

ベースブレッドは完全栄養食※として人気の食品ですが、中には「ベースブレッドを食べたらおならが出やすくなった」「ベースブレッドを食べたらお腹が張る」「ベースブレッドを食べたら胃もたれがする」などの症状を訴える方がいるようです。

本記事ではなぜベースブレッドを食べるとおならやガスによる腹部膨満感が出るのか、対応策とともに解説を行います。

ベースブレッドでおならが出やすくなる原因

ベースブレッドでおならが出やすくなった・お腹にガスが貯まりやすくなったと感じる方、正確なところはわかりませんがベースブレッドが原因の可能性はいにあります

おならやガスが出やすくなる食べ物は多くあるのですが、ベースブレッドの原材料でおならが出やすくなると思われるのは次の2点です。

  • 大豆粉(豆類)
  • 小麦全粒粉(穀物)

大豆粉と小麦全粒粉はベースブレッド8種類全てに使用されている原材料であり、またおならが出やすくなる食べ物として知られています。

ではなぜ大豆粉と小麦全粒粉はおならが出やすくなるのでしょうか?

ベースブレッドの小麦全粒粉はなぜおならが出やすくなるのか

ベースブレッドの原材料のうち、おならやガスが貯まる原因として第一に考えられるのは小麦全粒粉です。

おならが出やすくなる代表的な食べ物として「さつまいも」を思い浮かべる方が多いと思います。
実はサツマイモとベースブレッドの小麦全粒粉は、おならが出やすくなる原因は同じなんです。

サツマイモと小麦全粒粉の共通点は食物繊維が豊富に含まれる点ですね。

食物繊維には複数の種類があるのですが、小麦全粒粉にはセルロース、ヘミセルロース、リグニン、アラビノキサランなどの食物繊維が含まれます。

とくにアラビノキサランは難消化性の食物繊維として知られています。

胃で消化された食物は小腸へ運ばれ、さらに各栄養素へ分解され血液に吸収されますが、難消化性の食物繊維は小腸で消化・吸収されにくいため、消化されないまま大腸に到達します。
大腸に存在する腸内細菌は食物繊維をエネルギーとして利用(発酵)しますが、その過程でメタンなどのガスが発生し、おならとして体外へ排出されます

つまり難消化性食物繊維を多く含む小麦全粒粉は大腸でガスを発生させる原因となるため、小麦全粒粉を主原材料としているベースブレッドを食べると大腸でガスが発生し、おならや膨満感の原因となることがあるのです。

ベースブレッドの大豆粉はなぜおならが出やすくなるのか

次にベースブレッドに含まれる大豆粉がおならやガスが貯まる原因となる理由は、大豆粉にオリゴ糖が多く含まれているからです。

オリゴ糖も難消化性食物繊維ですので、大豆粉を摂取することで大腸でガスが発生しやすくなりおならの原因となります。

因みに難消化性食物繊維が体に悪いように書いていますが、難消化性食物繊維は便通改善のための食品として販売されているので決して体に悪い食品成分ではありません。

ベースブレッドでおならが出やすくなったり、ガスが貯まった時の対処法

このようにベースブレッドを食べて膨満感を感じたりおならが出やすくなる原因は、難消化性である食物繊維に原因があるのです。
ベースブレッドは低カロリーで栄養が豊富な食品ですが、仕事中などすぐトイレへ行けない状況でガスが貯まってしまうと非常に困ります。

ここからはベースブレッドを食べ始めてから、おならが出やすくなったと感じる人がどのように対処すれば良いのかを伝えます。

ベースブレッドの摂取量または食物繊維の摂取量を減らす

ベースブレッドを食べてからガスがお腹にたまったりおならが頻繁に出るようになった方が考えるべき対応策は、まず食物繊維の摂取量を見直すことです。

ベースブレッド摂取量、つまり今回のテーマで言うと食物繊維量を急激に増やすと、腸内細菌のバランスが乱れてガスが多く発生する可能性があります
食物繊維は大腸内の細菌に発酵され、結果としてガスが発生するからです。

食物繊維は大腸菌にとってのエサのようなものであり、食物繊維が急に増えると腸内細菌が乱れ一時的にガスが多く発生する可能性があるのです。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020」によると日本人に必要な食物繊維摂取量は30代の男性1日21g、女性1日18gとなっています。
これを1食分あたり、つまり3で割ると男性1食あたり7g、女性は3gとなります。

ではベースブレッド1食分(2袋)に含まれている食物繊維量は何gなのでしょうか?
下記のグラフをご覧ください。

食物繊維の推奨摂取量とベースブレッド2袋の含有量

上記の図はベースブレッド1食分(2袋分)に含まれる食物繊維量と30代の男女それぞれに必要な食物繊維量を比較したものです。

ベースブレッドを2袋食べると、男女ともに1食分の食物繊維量はカバーできてしまうため、ベースブレッド以外に食物繊維量が豊富な食事を日常的に摂取している場合は、食物繊維の少ない食事に切り替えるなどの対応を行った方が良いです。

ちなみに食物繊維が多く含まれている食べ物には以下のとおりです。

穀物、豆類、野菜、果物、種子・ナッツ、海藻類

上記食材を普段から多く摂取している人は食物繊維をもともと多く摂取している可能性がありますので、食生活の見直しを行いましょう。

ベースブレッドと一緒に水分を十分に摂取する

ベースブレッドでおならが出たりガスが貯まる場合の2つ目の対応方法は、ベースブレッドと一緒に水分を十分に摂取することです。

食物繊維は水分を吸収し膨らむ性質があるため、水分を十分に摂取すれば腸内で食物繊維が膨らみ腸の動きがスムーズになります。
腸の動きが活発になると、食物が胃や小腸で適切に消化されることになります。

大腸では食物繊維のみならず、消化されなかった食物を腸内細菌が発酵しガスが発生するため、水分の摂取は消化を促進しガス発生を抑制する方向に働きます

また適切な水分摂取は大腸内での食物繊維の発酵による過度なガスの発生を抑制し、加えて便を柔らかに保ちます。
柔らかい便は腸内を速やかに通過するため、ガスの滞留を防ぎおならの回数を減らすことになります。

ベースブレッドを食べるのに加え、適度に運動する

適度な運動もベースブレッドを食べた後におならの回数が増えるのを予防してくれます。

適度な運動は腸の動きを活発にするため、水分を摂取した場合とおなじ理屈でおならの回数やお腹の膨満感を和らげてくれます。

ベースブレッドを時短目的で食べている人にとっては、なかなか難しいとは思いますが・・・。

自身の腸内環境を整える

腸内細菌環境を整えることでベースブレッドを食べた時に発生するガスやおなら・膨満感を抑制することができます。

先にお伝えしたように、腸内細菌の乱れは食物繊維などの発酵によるガス発生を促進させている可能性がありますので、腸内細菌を正常な状態に戻すことでおならが出るのを防げる可能性があります。

腸内環境を整える具体的な方法はヨーグルトや乳酸菌飲料、乳酸菌の入ったタブレットを摂取することなどがあげられます。

ベースブレッドをゆっくり食べる

ベースブレッドを食べることでおならが出たり膨満感を感じたりする人ができる、最後の対策は「ベースブレッドをゆっくり食べる」ことです。

我々は食品を食べる時、同時に空気を飲み込んでいます。
空気を飲み込む量が増えると、必然的に小腸へ送られる空気も増えおならも増えてしまいます。

空気を飲み込む量が増える原因の1つが早食いで、早食いを避ける、つまりご飯をゆっくり食べると結果的におならの回数が減ることが期待できます。

また早食いをしてしまうと胃や小腸の消化が追い付かなくなってしまいます。
そして未消化の食物は大腸へ運ばれ、腸内細菌が積極的に未消化の食物に対して発酵を行うため、ガスの発生量が増えてしまいます。

つまりは「ベースブレッドをゆっくり食べる」ことにより、腸へ送られる空気量を減らし、加えて大腸での食物の発酵によるガスの発生を抑制することができるわけです。

ベースブレッドでおならが出たり膨満感を感じたときの対応まとめ

ベースブレッドを食べた際に「おならが出る」「お腹にガスが溜まって張る」などの症状が出る原因と、その対応策について記事を書きました。

簡潔に記事をまとめると次のようなことが言えます。

ベースブレッドでおならやお腹が張る原因と対策

ベースブレッドでおならやお腹の張りを感じる原因は、小麦全粒粉と大豆粉に含まれる難消化性食物繊維です。

難消化性食物繊維を大腸が発酵する際にメタンなどのガスが発生し、腹部膨満感やおならの原因となっています。

 

ベースブレッドを食べることによるおならの発生を防ぐには、食物繊維摂取量を減らす、ベースブレッドと一緒に水分を摂取する、適度な運動、腸内細菌を整える、ベースブレッドをゆっくり食べる、などの方法が考えられます。

なおベースブレッドを食ると下痢や腹痛がするなどの症状の場合、食物繊維が原因ではない場合がありますので左記の記事を参照いただければと思います。

同様にベースブレッドを食べて胃もたれがする場合の原因と対策も別記事となっていますので参照いただければと思います。

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