ベースブレッドは下痢や腹痛の原因になるの?原因と対策を検証

ベースブレッドは栄養豊富な完全栄養食※であることから、健康に良い食べ物であると思われています。

しかしベースブレッドが人気商品となり多くの人がベースブレッドを食べるようになった結果、中にはベースブレッドを食べて体調不良、とくに腹痛・下痢症状を訴える人がいるようです。

https://twitter.com/thrash654321/status/1509157805093056513

ベースブレッドは果たして下痢や腹痛の原因となりうるのでしょうか?

検証しました。

ベースブレッドが下痢・腹痛の原因となる理由

まずはベースブレッドが下痢・腹痛の原因となるのかを考えてみます。

ベースブレッドに限らず食べ物が下痢・腹痛の原因となる理由は次のようなことが考えられます。

  • 暴飲暴食を行った
  • 食中毒症状となった
  • 食品にアレルゲンが存在した(食品アレルギーになった)
  • 食物不耐性である
  • 辛い(刺激性のある)食品を過剰摂取した

これら下痢の原因となる要素のうち、少なくとも最後の「からい食べ物」に関してはベースブレッドには関係がないと言えるでしょう。

ベースブレッドはカレー味が存在しますが、ベースブレッドカレー味には香辛料がほぼ使用されていません(原材料にカレーが使用されていますが、辛みはほとんどないため)。

ですのでベースブレッドによる下痢・腹痛の原因としては残りの4つに絞られるはずです。

ベースブレッドを暴飲暴食・早食いすると下痢・腹痛になる

ベースブレッドに限った話ではないのですが、楽しい飲食も過剰だと消化不良を引き起こし、下痢・腹痛を引き起こしてしまいます。

暴飲暴食によって腹痛を伴う下痢が起こるケースもあります。

食べ物や飲み物を過剰に摂取すると水分の摂り過ぎや消化不良によって腸が刺激され、腸の動きや便の水分量などに異常が起こるためです。

過剰なアルコール摂取も腸の機能を低下させるため、お酒を飲んだ後に下痢になることがあります。

わかもと製薬

ベースブレッドは美味しすぎて食べ過ぎてしまうような味ではないので、過剰摂取する可能性は低いと思います。
しかし食べ過ぎると消化不良を起こし下痢・腹痛になる可能性があります。

とくにベースブレッドの場合注意すべきなのは、食べ過ぎより「早食い」です。

ベースブレッドは完全栄養食※であるという利点のみならず、時短アイテムとしての性質を持つため、早く食事を終わらせて仕事や趣味に打ち込みたい人に大きな需要があります。

早く食事を終わらせたいためベースブレッドを早食いし、結果消化不良を引き起こし下痢・腹痛になる可能性があります。

賞味期限切れのベースブレッドは下痢・腹痛の原因になる

ベースブレッドは加工食品ですので、賞味期限内に食べたベースブレッドが食中毒の原因となる可能性はまずありません。

もちろん過去に衛生管理上の問題で集団食中毒を引き起こした企業・加工食品もありますが、今のところベースフード株式会社に衛生管理上の問題は起きたことがありません。

むしろ考えるべきは購入した商品の衛生管理になります。

ベースブレッドの賞味期限は注文からおよそ1カ月程度です。

賞味期限はあくまで「美味しく食べられる目安」ですので、賞味期限を数日過ぎても食中毒の原因となる菌・ウイルスが繁殖することは理論上ありません。

しかし例えば賞味期限が1カ月のベースブレッドを2カ月、3カ月と常温で放置した場合、ベースブレッドが食中毒の原因となる可能性は大いにあるでしょう。

もしベースブレッドを食べたことが原因で下痢・腹痛になった場合は、食べた商品の賞味期限をまずチェックし、可能なら賞味期限内に商品を食べるようにするべきです。

ベースブレッドの原材料がアレルゲンとなり、下痢・腹痛を引き起こすこともある

ベースブレッドの原材料がアレルゲンとなり、下痢・腹痛が発生するケースも考えられます。

ベースブレッドの原材料は種類によって異なるため、今回はベースブレッドプレーン味の原材料を見てみます。
ベースブレッドプレーン味の原材料は次のようになっています。

小麦全粒粉(国内製造)、小麦たんぱく、還元水飴、大豆粉、もち米粉、発酵種、液卵、ライ麦全粒粉、小麦胚芽粉末、米ぬか粉、バター、チアシード、パン酵母、米酢、海藻粉末、食塩、粉末油脂、昆布粉末、サトウキビ抽出物、酵母/調味料(有機酸等)、酒精、乳化剤、増粘剤(キサンタン)、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆を含む)

原材料の最後に(一部に小麦・卵・乳成分・大豆を含む)とありますが、この注意書きこそが「アレルギーを引き起こす原材料(アレルゲン)が使用されていますよ」という表示になっています。

ベースブレッドプレーン味に使用されている原材料のうち、アレルギーを引き起こす可能性がある原材料、つまりは「小麦・卵・乳成分・大豆」を含むのは次の4つになります。

  • 小麦全粒粉、小麦たんぱく→小麦アレルギー
  • 大豆粉→大豆アレルギー
  • 液卵→卵アレルギー
  • バター→乳アレルギー

日本アレルギー学会が主体である、厚生労働省の補助金事業「アレルギーポータル」では、次のようなアレルギー症状が紹介されています。

皮膚症状:かゆみ、じんましん、むくみ、発赤、湿疹など
呼吸器症状:くしゃみ、鼻水、鼻づまり、咳、息苦しさ、ゼーゼー・ヒューヒュー(ぜん鳴)など
粘膜症状:目の充血や腫れ、涙、かゆみなど、口の中や唇、舌の違和感、腫れなど
消化器症状:下痢、吐き気・嘔吐、血便など
神経症状:頭痛、元気がなくなる、意識もうろうになるなど

アレルギーポータル

食物アレルギーは約90%に皮膚症状が出ますが、上記のように下痢・腹痛症状も起こることがあるため、ベースブレッドの原材料がアレルゲンとして働き下痢を引き起こしている可能性もあります

ベースブレッドの原材料に食物不耐性があると、下痢・腹痛になる

食物不耐症は食物アレルギーとは異なり、特定の食品や成分を消化・吸収する能力が低下しているために症状が現れるものです。

ベースブレッドの原材料では、食物不耐性の原因として考えられるものは2点あげられます。

  1. 小麦全粒粉、小麦たんぱく、小麦麦芽粉末
  2. 乳化剤、バター

小麦麦芽粉末などの小麦を含む原材料は、グルテン不耐性の方がベースブレッドを摂取すると下痢や便秘、腹痛などの症状が見られることがあります。
グルテン不耐性はいわゆるセリアック病として知られています。

次に乳糖不耐症の方は、乳製品を摂取するとやはり下痢症状になることがあります。

https://twitter.com/K_7x7x7_IV/status/1692018111959158800

乳糖不耐症の方は乳糖と呼ばれる糖質を分解するのに必要な酵素活性が低下しているため、乳糖を十分に消化することができません。
ですので乳糖が分解できない結果、症状の1つとして下痢・腹痛になる場合があります。

ベースブレッドは乳化剤・バターが原材料として使用されています。
乳化剤は必ずしも乳由来原料が含まれているとは限らないのですが、バターは牛乳由来製品ですので乳糖不耐症の方はベースブレッドを食べて下痢・腹痛になる可能性があると言えます。

ベースブレッドで下痢・腹痛をした時の対の応策

ここまで見てきたように、ベースブレッドを食べて下痢・腹痛になる原因としては次の4つがあげられます

  • ベースブレッドの暴飲暴食・早食いによる消化不良
  • 賞味期限切れのベースブレッドを食べたことによる食中毒
  • ベースブレッドの原材料を原因としたアレルギー反応
  • 食物不耐性(グルテン不耐性、乳糖不耐症)

ではベースブレッドを食べて下痢になったらどうすれば良いのでしょうか?

もちろん症状がひどい時は病院に行く必要があるのですが、症状が改善した場合、ベースブレッドを再び食べることは避けた方が良いのでしょうか?

まずベースブレッドを大量に食べている方や、早食いをされている方は「ゆっくり食べる」ことを考えましょう。
ゆっくり食べることで食事時間が長くなり、満腹中枢が刺激され食べ過ぎによる下痢症状は改善されるはずです。

またゆっくり食べるとベースブレッドを消化しやすくなるため、消化不良による下痢・腹痛症状も緩和されるでしょう。

また賞味期限切れのベースブレッドを食べて下痢・腹痛をした場合は、ベースブレッドを賞味期限内に食べきるよう留意した方が良いです。

一方でベースブレッドを食べない方が良いのは3つ目と4つ目が原因、つまりアレルギー反応または不耐性が原因で下痢が起こっている場合です。

ベースブレッドの原材料を原因としてアレルギーや不耐性が起こった場合、再び同じ原材料を口にすると同様の症状がおこります。
ですので、アレルギーや不耐性を原因として下痢・腹痛が発生した場合には、体質の問題ですのでベースブレッドの摂取は控えた方が良いと言えるでしょう。

下痢・腹痛の時ベースブレッドは食べて良いのか?

ここまでベースブレッドが下痢・腹痛の原因となりうるかを検証してきましたが、次に視点を変えて「ベースブレッドは下痢の時食べても良い商品なのか」を検証したいと思います。

「ベースブレッド 下痢」で検索される方の多くは、ベースブレッドで下痢・腹痛になったことがある人だと思います。
しかし中には現在進行形で下痢の真っ最中で、「手元にベースブレッドがあるけど食べて良いのかな・・」と考えている方もいるのではないでしょうか?

結論だけ言うと「下痢・腹痛の時にベースブレッドはできれば避けた方が良い」ということが言えます。

まず下痢の時の食事として不適切な食品をたわ内科・内視鏡クリニックのHPからまとめると、次のようになっています。

  • 食物繊維が多い食品
  • 刺激の強い食品・嗜好品
  • ガスを発生させやすい食品

食物繊維は消化が悪いため、弱った胃腸に負担をかけるべきではないという観点から下痢・腹痛時は避けた方が良い食品です。
また刺激の強いコーヒーや香辛料が入った食品(カレーなど)や、ガスを発生させやすい食品も胃腸を刺激するため避けた方が良いと言えるでしょう。

これたの点を踏まえ、ベースブレッドを下痢・腹痛のときに摂取しない方が良いと思われるのは次の2つの理由によります。

  • ベースブレッドは食物繊維が多く含まれているため
  • ベースブレッドはガスを発生させやすい食品(豆類)を含むため

ベースブレッドは食物繊維が豊富であり2袋食べると1日に推奨される食物繊維量の1/3が摂取できます。
またベースブレッドは原材料に豆類(大豆粉)が使用されているのでおなら(ガス)がでやすい食品と言えます。

よってベースブレッドは下痢・腹痛の時には摂取を避け、おかゆやうどん、リンゴやヨーグルトなど消化に良い食べ物を摂取した方が良いでしょう。

ベースブレッドは下痢・腹痛の原因になる?のまとめ

では最後にベースブレッドは下痢・腹痛の原因になるのか、また下痢・腹痛の時に食べて良い食品かについてをまとめると次のようになります。

「ベースブレッドは下痢・腹痛の原因になるのか?」をまとめるとこうなる

ベースブレッドは暴飲暴食・早食い・アレルギー・食物不耐性などの理由により、下痢・腹痛の原因となる可能性はあります。

 

また賞味期限切れを長く放置しておくと食中毒の原因となることもあります。

 

ベースブレッドを食べて下痢・腹痛となった場合の対処方法は原因によって異なります。

 

アレルギー・食物不耐性が原因の場合はベースブレッドは今後食べない方が良いですが、暴飲暴食・早食い・アレルギー・賞味期限切れなどが原因の場合は、ベースブレッドの量を調整しゆっくり食べることや、賞味期限内での消費を心がけましょう。

 

また下痢・腹痛の時はベースブレッドは食べない方が良いでしょう。

なぜならベースブレッドには食物繊維が含まれ消化に悪いこと、大豆が使用されておりおならが出やすくなる可能性があるためです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です