ベースブレッドの原材料と添加物と保存料を徹底検証!

ベースブレッドの原材料と食品添加物

ベースフード株式会社から販売されている「完全栄養食※」ベースブレッド。
「完全栄養食※」というからには、栄養だけではなく食品の安全性についても担保して欲しいと考えてしまいますよね?

そこで今回はベースブレッドの原材料と添加物と保存料について記事をまとめました。

この記事を読めばベースブレッドの原材料と添加物に関する知識が深まり、美味しく健康的な食生活への足掛かりとなるでしょう。
またベースブレッドの特性や原材料・添加物が何故使用されているのかを知ることで、ベースブレッドを安心して食べられるようになります。

本記事では特に次のような疑問をお持ちの方がすっきりするよう、記事を書きました。

  • ベースブレッドは「完全栄養食※」って言うけど食べるのが怖い
  • ベースブレッドの中に何が入っているのか疑わしい
  • 何よりベースブレッドの安全性が気になる

先に結論を書いてしまうと、ベースブレッドの原材料・食品添加物については次のようなことが言えます。

  • ベースブレッドは他のパンの比較すると原材料が豊富
  • ベースブレッドカレー味だけ原材料が大きく異なる
  • 1歳未満にベースブレッドシナモン味は与えてはいけない
  • ベースブレッドの原材料は健康食品に使用されているものが多い
  • ベースブレッドの食品添加物は具体的な成分名が不明であることが多い
  • しかし、ベースブレッドに限らず食品添加物は安全性が担保されている

上記の理由を解説するとともに、ベースブレッドの原材料と添加物に何が使用されているかを調べ、安全性について検証しています。

これまでベースブレッドの安全性に対して意識してこなかった方も、ぜひこの記事を読んでみてください。
新しい発見があること間違いなしです。

注釈

※栄養素等表示基準値に基づき、脂質・飽和脂肪酸・n-6系脂肪酸・炭水化物・ナトリウム・熱量を除いて、  すべての栄養素で1日分の基準値の1/3以上を含む。

目次

目次へ

ベースブレッドと一般的なパンの原材料・添加物を比較

まず最初に、家庭で製造するパン、スーパーで販売されている食パン(今回は敷島製パンの超熟を選択)、ベースブレッド(プレーン味)の原材料の違いを見てみましょう。

とくに原材料の数に注目していただきたいです。

まず家庭で作るパンと超熟の原材料をすべて書き出すと次のようになります。

家庭で作るパンの原材料

強力粉、砂糖、無塩バター、ドライイースト、塩

超熟の原材料

小麦粉、砂糖、バター入りマーガリン、パン酵母、食塩、米粉、醸造酢

では最後にベースブレッドの原材料をご覧ください。

ベースブレッド(プレーン味)の原材料

小麦全粒粉、小麦たんぱく、還元水飴、大豆粉、もち米粉、発酵種、液卵、ライ麦全粒粉、小麦全粒粉、米ぬか粉、バター、チアシード、パン酵母、米酢、海藻粉末、食塩、粉末油脂、昆布粉末、サトウキビ抽出物、酵母

スーパーで販売されているパンや家庭でつくるパンと比較すると、ベースブレッドの原材料は圧倒的に種類が豊富であることが一目瞭然です。

では何故ベースブレッドの原材料がこれだけ多いのか、と誰しも考えるかと思います。
その答えはベースブレッドを栄養豊富にした上である程度の美味しさを保つために努力を重ねた結果であると推察されるのですが、理由を解説していきます。

まずパンを製造する場合、通常は次のような過程でパンができあがります。

  • 強力粉、砂糖、塩、インスタントドライイーストを加え、加水しながら混ぜ合わせパン生地を作る
  • 出来上がった生地に無塩バターを加え捏ね、一次発酵、二次発酵を行いオーブンで焼く

家庭で作るパン、超熟、ベースブレッドともに上記の製造工程に沿った原材料が使用されているはずなのですが、用途別にそれぞれの原材料を分類(推定)すると次のようになります。

家庭で作るパン超熟ベースブレッド
パン生地強力粉
砂糖
無塩バター
小麦粉
米粉
砂糖
バター入りマーガリン
食塩
小麦全粒粉
還元水飴
大豆粉
もち米粉
ライ麦全粒粉
小麦麦芽粉末
小麦タンパク
液卵
海藻粉末
粉末油脂
昆布粉末
米ぬか粉
バター
チアシード
食塩
サトウキビ抽出物
パン酵母ドライイーストパン酵母発酵種
パン酵母
酵母
その他醸造酢米酢

原材料のほとんどはパン生地として使用されていることがわかりますが、海藻粉末・昆布粉末・米ぬか粉・チアシードなど健康食品に良く使用されるような食材が多く使用されていることがわかります。

健康食品に使用されているということは、それだけ栄養成分(主にビタミン・ミネラル)が豊富な食材が多いということで、パン生地を製造する段階で「完全栄養食※」を完成させるために苦心をしている様子が伺えます。

具体的に例をあげると、家庭用では強力粉、超熟では小麦粉がパン生地の主要材料として使用されていますが、ベースブレッドのパン生地の主要材料は「小麦全粒粉」です。
後述しますが、小麦全粒粉は小麦粉よりかなりビタミン・ミネラルが豊富です。

単に美味しいパンを安く製造するだけであれば、超熟や家庭用のように強力粉や小麦粉などのありふれた原材料を使用すれば良いのですが、「完全栄養食※」の条件を満たすためにはビタミン・ミネラルが豊富な小麦全粒粉を使用する必要があったと推測できます。

しかしこれだけ原材料が多いと「ベースブレッドは何か体に悪いものでも入っているのではないだろうか」という疑問がわく方も多いので、次にベースブレッドの原材料を個別に分析していきたいと思います。

ベースブレッドの原材料を解説

ではまず最初にカレー味を除いたベースブレッド5種類の原材料を見ていきましょう。

カレー味を除くと、実はベースブレッドの原材料は殆ど同じです。
ベースブレッド6種類に共通する原材料は次のように19種類あります。

ベースブレッド6種類に共通する原材料

小麦全粒粉(国内製造)、小麦たんぱく、還元水飴、大豆粉、もち米粉、発酵種、液卵(卵黄粉末)、ライ麦全粒粉、小麦胚芽粉末、米ぬか(粉)、チアシード、パン酵母、米酢、海藻粉末、食塩、粉末油脂、昆布粉末、サトウキビ抽出物、酵母

では逆に上記の原材料以外にどのような原材料がベースブレッドに含まれているのかと言うと、次のようになります。

ベースブレッド6種類に共通しない原材料

【プレーン】
バター
【ミニ食パン】
バター,生クリーム
【メープル】
メープル味フラワーペースト,食用こめ油,バター
【チョコレート】
チョコレートフラワーペースト,食用こめ油
【シナモン】
はちみつ,食用こめ油,バター
【ミニ食パン・レーズン】
油脂加工食品・食用油脂・全卵粉末・バター・シナモン粉末

「共通しない原材料」とはいえ、バターと食用こめ油は4種類のベースブレッドで使用されています。

原材料が同じであれば調達コストが抑制できることもありますが、ベースブレッドが完全栄養食※であることも大きな理由の1つだと考えられます。

ベースブレッドは栄養バランスを厚生労働省の基準に合わせる必要があるため、ベースブレッドの味ごとに原材料を変更すると栄養バランスの調整が難しいのではないかと推測できます。

またベースブレッドの原材料を表にすると次のようになります。

原材料表示の順番は、使用した各原材料の重量の大きい順です。使用されている原材料それぞれの量をグラムで考えた時、水を除いてグラム数が大きいものから順番に並べられています。

また見やすいように同じ原材料はできるだけ同じ行に集まるようにレイアウトしています。

プレーン味ミニ食パンメープルチョコレートシナモン
メープル味
フラワーペースト
チョコレート
フラワーペースト
小麦全粒粉小麦全粒粉小麦全粒粉小麦全粒粉小麦全粒粉
シナモンフィリング
小麦たんぱく小麦たんぱく小麦たんぱく小麦たんぱく小麦たんぱく
還元水飴還元水飴還元水飴還元水飴還元水飴
大豆粉大豆粉大豆粉大豆粉大豆粉
もち米粉もち米粉もち米粉もち米粉もち米粉
生クリーム
発酵種発酵種発酵種発酵種発酵種
液卵液卵液卵液卵液卵
ライ麦全粒粉ライ麦全粒粉ライ麦全粒粉ライ麦全粒粉ライ麦全粒粉
小麦麦芽粉末小麦麦芽小麦麦芽粉末小麦麦芽粉末小麦麦芽粉末
米ぬか粉米ぬか粉米ぬか粉米ぬか粉米ぬか粉
バターバター
食用こめ油
チアシードチアシードチアシードチアシードチアシード
パン酵母パン酵母パン酵母パン酵母パン酵母
はちみつ
食用こめ油食用こめ油
米酢米酢米酢米酢米酢
バターバター
海藻粉末海藻粉末海藻粉末
食塩食塩食塩食塩食塩
海藻粉末海藻粉末
粉末油脂粉末油脂粉末油脂粉末油脂粉末油脂
昆布粉末昆布粉末昆布粉末昆布粉末昆布粉末
サトウキビ抽出物サトウキビ抽出物サトウキビ抽出物サトウキビ抽出物サトウキビ抽出物
酵母酵母酵母酵母酵母

最後にベースブレッドカレー味の原材料を見ていきましょう。

原材料:カレー(国内製造)(小麦・卵・乳成分・牛肉・大豆・豚肉・りんごを含む)、液卵、小麦全粒粉、大豆粉(遺伝子組み換えでない)、小麦たんぱく、食用植物油脂、還元水飴、発酵風味液、もち米、米ぬか、乳たん白砂糖、チアシード、米酢、食物繊維ドロマイトターメリック、食塩、クミン、昆布粉末、粉末油脂、酵母、サトウキビ抽出物

表にしていないのでわかりにくいかもしれませんが、黒字部分がベースブレッドカレー味のみに使用されている原材料です。
半分以上は他のベースブレッドと同じ原材料が使用されているのですが、カレー味のみに使用されている原材料もいくつか見られるので、カレー味だけほかの種類のベースブレッドとは異質だと言っても良いでしょう。

ベースブレッドそれぞれの原材料がわかったところで、ベースブレッドそれぞれの原材料を掘り下げていきます。

ベースブレッドの原材料、小麦全粒粉は小麦粉よりもビタミン・ミネラルが豊富

小麦全粒粉が使用されているベースブレッド⇒【全種類】

パンの主要原材料は多くの場合小麦粉ですが、ベースブレッドの主要原材料は小麦全粒粉です。

では小麦全粒粉と小麦粉は何が違うのでしょうか?
下記の画像をご覧ください。

小麦全粒粉
有限会社みうらや製麵より引用

小麦粉は小麦の表皮と肺芽を除いた胚乳部分を粉にしたもので、小麦全粒粉は表皮と肺芽を取り除かず、小麦をまるごと粉にしたものです。

つまり小麦全粒粉には表皮と肺芽が含まれることになります。

「胚芽」と「表皮」には食物繊維が多く含まれ、カリウム・鉄分・ミネラル・ビタミンB群も含まれています

ベースブレッドの原材料のうち小麦全粒粉の占める割合は大きいため、小麦全粒粉の成分がベースブレッドの豊富な栄養に大きく寄与しているものと考えられます。

一方で小麦全粒粉は苦みなどのため口当たりが悪く、使用することで味の好みが分かれるとうデメリットが存在しています。

ベースブレッドの原材料、小麦たんぱくは食感・焼き上がりが良くなる

小麦たんぱくが使用されているベースブレッド⇒【全種類】

ベースブレッドの原材料である小麦たんぱくとは小麦粉に含まれるタンパク質のことで、グルテンとも呼ばれます。
小麦たんぱくはパンや麺類などに食感や弾力を与える働きがあります。

小麦たんぱくは、パンやケーキ、クッキーなどのベーキング製品や、パスタやうどん、ラーメンなどの麺類に使用されており、ベースブレッドの原材料として用いられる場合は次のようなメリットがあります

  1. グルテンがパンに弾力やモチモチ感を与えるため、美味しい食感が楽しめる
  2. グルテンがパンの生地の構造を安定させる役割を果たし、焼き上がりが良くなる
  3. 小麦たんぱくは、タンパク質やビタミン、ミネラルを含んでおり、栄養価が向上する

一方、小麦たんぱくをパンの原材料として使用することのデメリットは、セリアック病やグルテン不耐症を持つ人は利用できない点です。

よく「ベースブレッドはグルテンフリーなの?」という質問を目にすることがあるのですが、原材料に小麦たんぱくが使用されているためベースブレッドはグルテンフリーではありません。

小麦たんぱくを含むパンを摂取することで消化器系の症状やアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、セリアック病やグルテン不耐症を持つ人は、グルテンフリーの代替品を選ぶことが望ましいです。

ベースブレッドの原材料、還元水飴は食感・鮮度・風味が向上する

小麦たんぱくが使用されているベースブレッド⇒【全種類】

化学が得意な人にはお馴染みの「還元」という言葉。
還元とは化合物に水素を添加する化学反応のことですね。

還元水飴は主に砂糖を加熱することで(アルコールを付与する還元反応で)得られる糖アルコールであり、菓子や飲料、アイスクリーム、ソースなど多くの食品に用いられます。

ベースブレッドの原材料として還元水飴が使用されている理由としては、次のような点が推察されます。

  1. パンに適度な柔らかさとしっとり感を与えるため、食感が向上する
  2. パンの乾燥を防ぎ、一定期間の鮮度を保つ
  3. 甘みがあるため、パンの味を調整し、風味を向上させる

一方で還元水飴は腸内で消化されにくい性質があるため、大量摂取により下痢になる可能性があることが示唆されていますが、ベースブレッドには還元水飴が大量に使用されているわけではありませんので(一度の大量のベースブレッドを摂取しない限りは)、安全な原材料であると言えます。

ベースブレッドの原材料、大豆粉はアミノ酸スコア100 

大豆粉が使用されているベースブレッド⇒【全種類】

大豆粉とは、大豆を粉状にした食品で、植物性タンパク質が豊富に含まれています。また、ビタミンやミネラル、食物繊維も多く含んでおり、健康や美容に関心がある人々に支持されています。

大豆粉は様々な料理に使用されており、具体的にはパンやクッキー、ケーキなどのベーキング製品、豆腐や豆乳などがあげられます。

大豆粉がベースブレッドの原材料として用いられる場合のメリットは、次のような点が考えられます。

  1. 大豆粉は高品質な植物性タンパク質を含むため、健康的な食生活に役立つ
  2. ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、全体的な栄養価を向上させる

大豆のアミノ酸スコアは100ですので、とても良質なたんぱく源となり得ます。

一方でデメリットは大豆アレルギーを持つ人は摂取できないことですが、逆に言えば大豆アレルギーがなければ安全性が高い原材料であると言えますね。

なおベースブレッドのアミノ酸スコアは推定で80前後、公式では70前後となっています。
ベースブレッドの第一制限アミノ酸はリジンですので、より良質なたんぱく質を求める方はリジンとの併用も考慮した方が良いでしょう(詳細は上記リンクからお願いします)。

ベースブレッドの原材料、もち米(粉)のおかげでベースブレッドはもちもちに?

もち米(粉)が使用されているベースブレッド⇒【全種類】

もち米とは粘り気のあるお米のことですね。
もち米は短粒種で、でんぷん質が多く含まれており、それがもちもちとした食感の特徴を生み出しています。

もち米は、日本料理やアジア料理でよく使われ、とくにお餅や団子、おにぎり、デザートなどの料理やお菓子に用いられます。

もち米がベースブレッドの原材料として用いられるのは次のような理由があるためと考えられます。

  1. ベースブレッドにもちもちとした食感を与える
  2. 独特の風味が楽しめる

またもち米は消化が遅いとう欠点がありますが、もち米を原材料にしているベースブレッドは腹持ちが良い食品と言い換えることもできますね。

ベースブレッドの原材料、発酵種を利用するメリットは4つ

発酵種が使用されているベースブレッド⇒【プレーン,ミニ食パン,メープル,チョコレート,シナモン】
発酵種が使用されてないベースブレッド⇒【カレー】

発酵種とは、天然酵母や乳酸菌を含む発酵させた生地のことで、パンやピザ生地などの製造に用いられます。
発酵種はベースブレッドの製造過程において砂糖やデンプンを分解し、二酸化炭素やアルコールを生成、パン生地の膨らみや風味を生み出します。

発酵させるための原材料としては酵母と同じなのですが、酵母やイーストと組み合わせて発酵させることで、風味やくちどけの良さなどを付与することが可能になります。

発酵種はパン・ピザ以外にもクッキーなどにも使用され、ベースブレッドに使用されることで次のようなメリットがあります。

  1. 発酵種は天然酵母や乳酸菌によって独特の風味が生まれ、風味豊かなベースブレッドが作られる
  2. 発酵種を使用したベースブレッドは、もちもちとした食感が生まれる
  3. 発酵過程で生成される酵素や乳酸菌は、うま味が付与される
  4. 発酵種を用いたベースブレッドは、一般的なパンに比べて保存性が向上する

オリエンタル酵母工業のHPから抜粋すると、発酵種には次のような効果があるようです。

発酵種がパン・菓子にもたらす効果

発酵種は、一般的に安全な食材とされていますが、発酵過程で生成されるアルコール(わずかですが)や酸味に対してアレルギーや過敏症がある人は注意が必要でしょう。

ベースブレッドの原材料、液卵は・・卵のことです

液卵が使用されているベースブレッド⇒【全種類】

液卵とは、卵の殻を割って取り出した卵の白身と黄身を混ぜ、パスチャライズ(加熱殺菌)処理されたものです。
液卵は、食品加工や製菓、製パン業界で広く使われており、身近なところではマヨネーズやドレッシング、オムレツやスクランブルエッグなどが代表的です。

液卵がベースブレッドの原材料として使用されているのは次のようなメリットがあるからですね。

  1. 液卵をパン生地に加えることで、しっとりとした食感が得られる
  2. 液卵はタンパク質やビタミンA、ビタミンDなどの栄養素が豊富で、ベースブレッドの栄養価を上昇させる

一方で液卵は生卵と比較してコストが高いことがデメリットで、また卵アレルギーの方は食べられないため注意が必要です。

ベースブレッドの原材料、ライ麦全粒粉も食物繊維・ビタミン・ミネラルが豊富

ライ麦全粒粉が使用されているベースブレッド⇒【プレーン,ミニ食パン,メープル,チョコレート,シナモン】
ライ麦全粒粉が使用されてないベースブレッド⇒【カレー】

ライ麦全粒粉とは、ライ麦の実を丸ごと挽いた粉で、胚芽やふすまも含まれている穀物です。
ライ麦は小麦に次ぐ重要な穀物で、欧米諸国を中心にパンやベーカリー製品に用いられています。

ライ麦全粒粉がベースブレッドの原材料と使用されている理由は、次のような点が考えられます。

  1. ライ麦全粒粉には食物繊維・ビタミン・ミネラルが豊富に含まれている
  2. ライ麦全粒粉を使用することで、パンに独特の風味が加わり、味わいが豊かになる

ライ麦全粒粉がベースブレッドに使用されている理由は、小麦全粒粉と同じですね。
ライ麦粉と異なりライ麦全粒粉には表皮と肺芽が含まれ、表皮と肺芽には豊富な栄養が含まれているからです。

一般的にライ麦全粒粉は安全性が高いとされていますが、小麦全粒粉と同様にグルテンを含むため、セリアック病やグルテン不耐症の人は注意が必要です

ベースブレッドの原材料、小麦麦芽粉末はマグネシウム・食物繊維・ビタミンEが豊富

小麦麦芽粉末が使用されているベースブレッド⇒【プレーン,ミニ食パン,メープル,チョコレート,シナモン】
小麦麦芽粉末が使用されてないベースブレッド⇒【カレー】

最初に解説した小麦全粒粉は表皮と肺芽を含む小麦粉を粉砕したものですが、小麦麦芽粉末とは小麦の胚芽を発芽させた後に乾燥・粉砕したものです。
つまり最初に解説した小麦全粒粉の胚芽部分のみ、ということになりますね。

胚芽部分にはビタミン・ミネラルのうち、とくにマグネシウム・食物繊維・ビタミンEなどが多く含まれていますので、それらの栄養素を補うために小麦麦芽粉末が使用されているのではないかと思われます。

小麦麦芽粉末はパンやクッキー、ケーキなどのベーカリー製品や、麺類やシリアルなどの食品に使用されており、また、ビールやウイスキーの製造過程でも使用されることがあるなど、我々の食生活に広く浸透した原材料であると言えます。

ベースブレッドの原材料、米ぬかは栄養豊富で腸内環境改善に役立つ

米ぬか粉が使用されているベースブレッド⇒【全種類】

米ぬかとは、お米を精米する際に取り除かれる表皮の部分で、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。
また、発酵熟成させることでさらに栄養価が高まるとされています。

米ぬかは、お米を使った料理やパン、クッキーなどの製品に使用され、米ぬかを利用した発酵食品(ぬか漬け)もあります。

米ぬかがベースブレッドの原材料に利用されているのは意外に思えるかもしれませんが、次のような点を理由として使用されているのでしょう。

  1. 食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、ベースブレッドの栄養価があがる

一方、米ぬかをパンの原材料として使用することによるデメリットは、米ぬか独自の風味や食感が苦手な人には合わないことが挙げられますが、ベースブレッドを食べた限りでは米ぬかが使用されているとは全くわかりませんので気に留める必要はないでしょう。

ベースブレッドの原材料、チアシードは健康食品として有名

チアシードが使用されているベースブレッド⇒【全種類】

チアシードは、シソ科の植物サルビア・ヒスパニカの種子で、古代アステカ文明で栄養価の高さから重宝されていたとされています。
チアシードにはオメガ3脂肪酸や食物繊維、タンパク質、ミネラルが豊富に含まれており、健康食品として人気がある原材料です。

健康食品としての性格上、チアシードはヨーグルトやスムージー、サラダ、パンやマフィンなど、さまざまな食品に添加されています。

チアシードがベースブレッドの原材料として用いられている理由やメリットを推察すると、以下の通りになります。

  1. オメガ3脂肪酸や食物繊維などの成分が、心血管疾患のリスクを減らす可能性がある
  2. 食物繊維が豊富で、腸内環境を整える

チアシードをベースブレッドの原材料とするデメリットは見当たりませんでした。

チアシードはスーパーなどにも売っている食材なのですが、あまり知っている人は少ない原材料のようです。
水に入れると大きく膨らむ性質があるなど面白い食材なので、ベースブレッドの腹持ちの良さはチアシード由来なのかも知れません。

ベースブレッドの原材料、パン酵母は・・一般的な食パンに使用されている

パン酵母が使用されているベースブレッド⇒【プレーン,ミニ食パン,メープル,チョコレート,シナモン】
パン酵母が使用されてないベースブレッド⇒【カレー】

パン酵母は一般的な食パンに使用される原材料ですので、取り立ててメリット・デメリットがあるわけではないのですが、敢えて解説すると次のようになります。

パン酵母とは、パンや菓子パンの発酵を助ける微生物(主にサッカロミセス属の酵母)で、炭水化物を分解し二酸化炭素とアルコールを生成します。
二酸化炭素とアルコールによって、パン生地は膨らみ、ふんわりとした食感が得られるようになるわけです。

パン酵母は主にパンの製造に用いられますが、他にもピザ生地やディナーロールなどの発酵を必要とする食品にも使われます。

パン酵母がベースブレッドの原材料として用いられる場合のメリットは以下の通りです。

  1. パン酵母による発酵作用で、生地が膨らみベースブレッドがふっくらとする
  2. 発酵過程で生成される物質が、ベースブレッドの風味を豊かにする

一方で、パン酵母をパンの原材料として使用することによるデメリットは、酵母アレルギーの人には適さない点があげられます。

ベースブレッドの原材料、米酢は日持ちを良くする効果がある

米酢が使用されているベースブレッド⇒【全種類】

米酢は、米を発酵させて作られる酢で、日本料理やアジア料理に広く使われています。
米を酒粕酵母や酢酸菌で発酵させることにより酸味やうま味が生まれ、ベースブレッドのみならず、寿司飯や和え物、酢の物、マリネ、ドレッシングなど、さまざまな料理に用いられています。

米酢がベースブレッドの原材料として用いられる場合のメリットは、次のような点があげられます。

  1. 米酢がもたらす酸味が、ベースブレッドの風味に変化をもたらす
  2. 酢は抗菌作用があるため、ベースブレッドの保存性が向上する

特にお酢はベースブレッドに限らず、超熟などでも日持ちを良くするために醸造酢が使用されていることから、ベースブレッドでも品質低下防止を目的として使用されているものと推察できます。

米酢は独特の風味があるため一部の消費者には好みでない場合があり、その点がデメリットと言えます。

ベースブレッドの原材料、海藻粉末はヨウ素が豊富

海藻粉末が使用されているベースブレッド⇒【プレーン,ミニ食パン,メープル,チョコレート,シナモン】
海藻粉末が使用されてないベースブレッド⇒【カレー】

海藻粉末は、海藻を乾燥させて粉末状にしたもので、栄養価が高く、食物繊維やミネラルが豊富です。
また、ヨウ素や鉄、カルシウムなどのミネラルも含まれており、健康に良いとされている原材料です。

海藻粉末は、スムージーやヨーグルト、スープ、パンなど、さまざまな健康食品に用いられています。

海藻粉末がベースブレッドの原材料として用いられる場合、次のようなメリットがあげられます。

  1. 海藻粉末に含まれる栄養素が、ベースブレッドにもたらされ栄養価が向上する
  2. 海藻粉末は食物繊維が豊富で、ベースブレッドの消化が促進される

おそらくは主にベースブレッドの栄養素の中でも、とくにヨウ素含有量を高くする目的で使用されているのではないかと推測されます。

一方、海藻に対するアレルギーを持つ人やヨード制限を行っている人にとっては、海藻粉末を含むパンが適さない場合があります。

ベースブレッドの原材料、食塩は皆さんご存じのとおり

食塩が使用されているベースブレッド⇒【全種類】

食塩は・・・皆様ご存じですよね?笑

食品の味付けや保存のために広く用いられている原材料で、日本人は特に過剰摂取が問題となっている成分です。

食塩は超熟などの市販のパンにも原材料として使用されているのですが、その理由としては単なる味付けとしてではなく、次のような理由によるものです。

  1. 食塩がグルテンの網目構造を強化し、パン生地を安定させる
  2. 酵母がパンを発酵しすぎるのを抑制する
  3. パン生地の菌増殖を抑制し、賞味期限を延ばす

ベースブレッドに食塩が原材料として使用されている理由も同様であると考えられます。

食塩は悪という風潮がありますが、食塩の過剰摂取は確かに高血圧や心臓病、腎臓病などのリスクを高めます。
しかしながら1食分として考えると、ベースブレッドは食塩含有量が極めて少ない食品であり、塩分摂取制限をされている方にとっても適した食品であると言えます。

ベースブレッドの原材料、粉末油脂はパンをふっくらさせる効果が絶大

粉末油脂が使用されているベースブレッド⇒【全種類】

粉末油脂は、油脂を粉末状に加工したもので、食品の口どけや風味を向上させるために使用されます。また、食品の保存性を向上させる役割も果たすため、菓子類、インスタント食品、乳製品などに使用されています。

粉末油脂がベースブレッドのの原材料として用いられる場合、次のような利点があります

  1. ベースブレッドのパンがふっくらする
  2. ベースブレッドのくちどけを良くする

とくに粉末油脂は「1」のパンをふっくらさせる効果は絶大で、油脂の違いにより下記のような違いが生まれます。

粉末油脂はパンのボリュームを増やす
ネクストフードラボより引用

粉末油脂スゲーー!
となりますね笑

一方粉末油脂は脂ですので、カロリーが高くなることや、摂取量が過剰になると健康リスクが増すなどのデメリットがあり、健康リスクを具体的に述べると、肥満や心血管疾患などがあげられます。

しかしながらベースブレッドは完全栄養食※であり、PFCバランスに優れた食品であるためカロリー面や過剰摂取などの問題に関しては問題ないと言えるでしょう。

ベースブレッドの原材料、昆布粉末はベースブレッドのうま味をひきたてる

昆布粉末が使用されているベースブレッド⇒【全種類】

昆布粉末は、昆布を粉末状に加工したもので、旨味成分であるグルタミン酸やミネラルが豊富に含まれており、料理の味を引き立てる役割があります。

皆さんご存じのとおり昆布は料理の出汁に使用されることもありますので、昆布粉末はベースブレッドのうま味を引き立てる役割を果たしていると考えられます。

また昆布は海藻の一種ですので、昆布粉末がベースブレッドに使用されている理由は海藻粉末と似ている点があり、昆布粉末がベースブレッドの原材料として用いられる場合のメリットには、次のようなものがあります。

  1. 昆布粉末は、ベースブレッドの味を引き立てる
  2. 昆布粉末はミネラルが豊富で、ベースブレッドの栄養価を高める

一方、昆布粉末をパンの原材料として使用することによる消費者にとってのデメリットは、昆布粉末に含まれるヨードが過剰摂取される可能性があることです。ヨード過剰摂取は、甲状腺機能の異常を引き起こすことがあります。

ただしベースブレッドの原材料として使用されている昆布粉末は、原材料の記載順位が低いことからも、使用されている量はわずかであることが推測できますので気にする必要はないでしょう

ベースブレッドの原材料、サトウキビ抽出物天然由来の甘味料

サトウキビ抽出物が使用されているベースブレッド⇒【全種類】

サトウキビ抽出物は、サトウキビから得られる天然の甘味料で、砂糖やその他の甘味料の代替品として使用されます。サトウキビ抽出物は、さまざまな栄養素やミネラルを含んでいますが、主成分は砂糖と同様にショ糖です。

サトウキビ抽出物は、砂糖の代わりとして、菓子類、デザート、飲料、調味料、加工食品などに使用されています。

サトウキビ抽出物がベースブレッドの原材料として用いられる場合のメリットには次のようなものがあります。

  1. サトウキビ抽出物は天然由来で、化学的な甘味料に対する懸念を軽減できる
  2. サトウキビ抽出物は、ミネラルなどの栄養素を含むためベースブレッドの栄養価が増加する

個人的にあまり原材料が天然なのか否かについては気にすることはありません。
しかし天然由来成分が好きな人にとって、ベースブレッドにサトウキビ抽出物が使用されている事実はプラス材料になるでしょう。

一方、サトウキビ抽出物がパンの原材料として使用されることによる消費者にとってのデメリットは、糖分の摂取量が増えることです。

とはいえ、ベースブレッドはPFCバランスに優れた完全栄養食※であり炭水化物量は一般的なパンよりも少ないため、サトウキビ抽出物がベースブレッドの原材料として使用されていることにたいするデメリットは無いと言えるでしょう。

ベースブレッドの原材料、酵母はパンの発酵に使用されている

酵母が使用されているベースブレッド⇒【全種類】

酵母とは、単細胞の微生物であり、主に炭水化物を分解してアルコールや二酸化炭素を生成する発酵プロセスで使用されます。
酵母は、食品や酒類の製造に欠かせない存在であり、特にパンやビール、ワインなどの発酵食品に用いられています。

ベースブレッドに酵母が用いられているのはもちろん、パンを発酵、つまりは膨らませる目的のためです。
なので酵母に関しては敢えて原材料のメリットデメリットを説明する理由はないのですが、敢えてお伝えするとメリットは次のようになります。

  1. 酵母による発酵により二酸化炭素が生成され、ベースブレッドの膨らみや食感が良くなる
  2. 酵母はビタミンB群やミネラルなどの栄養素を含んでおり、ベースブレッドにも取り込まれる

酵母をベースブレッドの原材料として使用することによるデメリットは、酵母アレルギーや酵母に対する過敏性を持つ人がいることです。
酵母に対するアレルギーや過敏性を持っている場合は、酵母を使用していない代替品を選ぶことが望ましいと言えます。

ベースブレッドの原材料、バターには脂溶性ビタミンが豊富

バターが使用されているベースブレッド⇒【プレーン,ミニ食パン,メープル,シナモン】

皆さんご存じのバターは、乳からクリームを取り出し、それを撹拌することで作られる乳製品です。
バターは飽和脂肪酸が多く含まれていますが、ビタミンAやD、E、Kなどの脂溶性ビタミンも含まれています。

バターはベースブレッドに限らず、パンを製造する際には必ずと言って良いほど使用される原材料ですので特筆する必要もないかもしれませんが、メリットとデメリットをお伝えしておきます。

バターは、パンやケーキ、クッキーなどの焼き菓子や料理に広く用いられますが、バターがベースブレッドの原材料として使用されるメリットは次のとおりです

  1. 風味の向上: バターが持つ独特の風味が、ベースブレッドに豊かな味わいを与える
  2. 食感の改善: バターを使用することで、ベースブレッドの食感がサクサクやもちもちになる
  3. 脂溶性ビタミンの摂取: バターに含まれるビタミンA、D、E、Kなどの脂溶性ビタミンが摂取できる

一方バターをパンの原材料として使用すると、カロリーが高くなることや、コレステロールの摂取量が増えることなどのデメリットがありますが、ベースブレッドは1袋あたりのカロリーはかなり低く、カロリー面で憂慮する必要はありません。

なおベースブレッドの脂質量は種類によってバラツキが大きいのですが、ベースブレッドカレー味以外の脂質量はカロリーベースで見てもそれほど多くないと言えます。

ベースブレッドの原材料、食用こめ油は心血管病リスクを減らすことが期待できる

食用こめ油が使用されているベースブレッド⇒【メープル,チョコレート,シナモン】

食用こめ油とは、米ぬかから抽出される植物油の一種で、揚げ物や炒め物、ドレッシングやマヨネーズなど、幅広い料理に使用されています。

食用こめ油がベースブレッドの原材料として用いられる理由としては次のような点があげられます。

  1. 不飽和脂肪酸やオリザノールなどの成分が、心血管疾患のリスクを減らす可能性がある
  2. 揚げ物や焼き菓子に使用する際に、耐熱性が高いため酸化しにくくなる
  3. こめ油の風味がパンに独特の味わいを与える

こめ油はオレイン酸やリノール酸といった不飽和脂肪酸を多く含み、抗酸化作用のあるオリザノールやガンマオリザノールも含まれています。
不飽和脂肪酸の摂取は心血管病リスクを下げることが知られており、またオリザノールはコレステロールの吸収を抑制するため生活習慣病の予防が期待できるわけです。

食用こめ油をパンの原材料として使用するとデメリットとして、カロリーが高くなることや、油分が多く摂取されることが考えられますが、栄養バランスに富んだベースブレッドに使用される場合はそうしたデメリットは考える必要はなさそうです。

ベースブレッドの原材料、生クリームは柔らかく仕上がり味が向上する

生クリームが使用されているベースブレッド⇒【ミニ食パン】

生クリームはご存じの方が多いかと思います。
生クリームは牛乳から作られる乳製品の一種で、通常乳脂肪分が35%以上のものを指します。

ベースブレッドに限らず、生クリームはパンの製造に良く用いられる原材料の1つです。

生クリームをパンの原材料として使用すると、柔らかく仕上がり、日持ちが良くなり、味も向上します。

乳脂肪が多い生クリームは、風味が豊かで美味しいパンに仕上がりますが、デメリットとして価格が高くなることが上げられます。

ベースブレッドのミニ食パンは、全体的に柔らかく美味しい味に仕上がっており、食感と味を向上させるために原材料として生クリームが使用されていることが推測できます。

ベースブレッドの原材料、はちみつは健康効果が示唆されているが、1歳未満には与えられない

はちみつが使用されているベースブレッド⇒【シナモン】

はちみつも皆さんに馴染みが深い食品だと思います。

主に料理やデザートの甘味料として使用され、紅茶やヨーグルトに入れることもありますね。

はちみつを使用することで得られるベースブレッドのメリットは次のような点があげられます。

  1. 自然な甘さがあり、香りがよくなる
  2. 抗菌性があるため食品の賞味期限を延ばすことができる

特にはちみつとシナモンは相性が良い食材とされており、血行促進や血圧降下、血糖値や悪玉コレステロールの抑制などの健康効果があると(エビデンスは無いですか)言われています

一方ではちみつにはボツリヌス菌が存在する可能性があるため、1歳未満の乳児にははちみつを与えることはできません。加工されたベースブレッドでも同様であり、ベースブレッドを1歳未満にどうしても与えたい場合はシナモン味は避けるべきです。

ベースブレッドの原材料、砂糖は砂糖です

砂糖が使用されているベースブレッド⇒【カレー】

砂糖は皆さんご存じの通りなのであまり解説をするつもりはないです。

砂糖はサトウキビやテンサイを原料として製造される、甘味料ですね。
カレー味にしか使用されていないことから、おそらくはカレーの隠し味として利用されているのではないかと推測できます。

ベースブレッドの原材料、食物繊維がカレー味だけに入っている理由

食物繊維が使用されているベースブレッド⇒【カレー】

食物繊維は炭水化物に分類され、人の消化酵素で消化されない難消化性成分です。
食物繊維は消化されずに大腸へ達することにより、大腸内の環境を改善する腸内細菌を増やすことが知られています。

ベースブレッドには「日本人の食事摂取基準」に適合するよう、食物繊維が豊富に含まれている原材料が多数使用されています。
しかしベースブレッドカレー味だけは、食物繊維が単体で原材料として使用されています

その理由は恐らく、ベースブレッドカレー味には原材料として「ライ麦全粒粉・小麦麦芽粉末・海藻粉末」など食物繊維を多く含む原材料が使用されていないため、食物繊維が不足しているためだと考えられます。

食物繊維自体は日本人は不足がちな栄養素ですので、積極的に摂取すべきであり、原材料として食物繊維が使用されていることにデメリットは存在しません。

ベースブレッドの原材料、ドロマイトは水の硬度を高める

ドロマイトが使用されているベースブレッド⇒【カレー】

ドロマイトとは、石灰岩の主成分である炭酸カルシウムが変容し、カルシウムの一部がマグネシウムになったものです。

要は炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムが豊富な鉱物なのですが、カルシウムとマグネシウムが豊富に含まれるためサプリメントにも用いられているのです。

ドロマイトがベースブレッドに使用されている理由は、カルシウムとマグネシウムの補給・・というためだけではなく、パン生地を作る際の仕込み水の硬度を高くするためです。

硬度が高い水でパン生地をこねると、生地のつながり成分であるグルテンの引き締め効果のため、弾力が強い生地が出来上がります。

ドロマイトは鉛を含むため食用には適さないという意見もありますが、食用として流通しているドロマイトは精製がされており、体に害を有する成分は含まれていないため安全性は確保されています。

ベースブレッドの原材料、ターメリックはカレーを黄色くする香辛料

ターメリックが使用されているベースブレッド⇒【カレー】

ターメリックとは、植物のウコンの根茎を乾燥させ粉末状にした香辛料です。

ターメリックは、香りが強く独特の風味があります。
ご存じの方も多いと思いますが、ターメリックはカレー粉の主成分の一つであり、多くの料理に色と味を付けるために使用されます。
カレーが黄色いのは、多くの場合ターメリックが使用されているためですね。

ターメリックがベースブレッドのカレー味にしか使用されていない理由は、もちろんターメリックがカレーの原材料となるからですね。

ターメリックの主成分であるクルクミンは抗酸化・抗炎症作用を持つとされており、消化促進・肝機能向上などの効果があるとされており、サプリメントとしても利用されています

とはいえベースブレッドのカレー味に含まれるターメリックは少量であると考えられますので、主として色と味付けを目的としてターメリックが使用されていると考えて良いでしょう。

ベースブレッドの原材料、クミンはカレーの原材料

クミンが使用されているベースブレッド⇒【カレー】

クミンとは、セリ科の一年生草本で、その種子が香辛料としてよく用いられます。
とくにクミンはカレー粉に配合され、カレーに香りを付与することで知られています。

そんなわけでクミンはベースブレッドのカレー味にのみ原材料として使用されています。

クミンには健康効果があるとされる成分が含まれており、抗酸化作用や抗炎症作用、消化を助ける働きがあるとされています。
また、クミンには鉄が豊富に含まれており、鉄欠乏性貧血の予防や治療に役立つことが期待されています。

伝統的にクミンは民間療法で、消化不良や胃痛、腸のガスの緩和、免疫力向上などの効果があるとされています。

ベースブレッドの原材料、食用植物油脂はトランス脂肪酸が含まれているが

食用植物油脂が使用されているベースブレッド⇒【カレー】

食用植物油脂とは、植物から抽出される食用の油脂で、料理や加工食品に広く使用されています。

食用植物油脂は、揚げ物や炒め物、サラダドレッシング、マーガリン、ショートニング、菓子類など多くの食品に用いられます。
一般的に、食用植物油脂は動物性油脂と比較して飽和脂肪酸が少なく、健康に良いとされていますが、摂取量や種類によっては健康への影響も懸念されます。

食用植物油脂がベースブレッドの原材料として使用されているのは、次のような理由からであると推測できます。

  1. ベースブレッドが柔らかくしっとり仕上がる
  2. ベースブレッドの保存性が向上する

食用植物油脂をパンの原材料として使用することによる消費者にとってのデメリットは、食用植物油脂の種類によってはトランス脂肪酸が生成されることがある点です。

トランス脂肪酸は、摂取量が多いと心臓病などの罹患リスクが上がるため、「体に悪い」脂肪酸として有名です。

ただ、トランス脂肪酸がどの程度生成されるかは、パンの製造方法や使用している食用植物油脂に種類によって異なるためどの程度のトランス脂肪酸がベースブレッドに含まれているかを正確に知ることはできません。

しかし市販されているパンでトランス脂肪酸が含まれないパンを見つけることは困難なほどで、例えば有名な食パン「超熟」は原材料にマーガリンが含まれており、マーガリンにはトランス脂肪酸が含まれています。

農林水産省のHPによると、トランス脂肪酸の摂取量について次のように述べています。

トランス脂肪酸の摂取量を、総エネルギー摂取量の1%に相当する量よりも少なくするよう勧告をしています。日本人が1日にとるエネルギー量の平均は約1,900 kcalであり、この1%に相当するトランス脂肪酸の量は約2グラムです。

では実際に日本人がどの程度のトランス脂肪酸量を摂取しているかと言えば、同じく農林水産省のHPから引用すると次のようになります。

農林水産省は、平成17~19年度(2005~2007年度)に実施した調査研究で、日本人が食品からとっているトランス脂肪酸の1人1日当たりの平均的な量は、0.92~0.96グラムであると推定しました。これは平均総エネルギー摂取量の0.44~0.47%に相当します。

日本人はトランス脂肪酸の摂取量がもともと少ないため、トランス脂肪酸の摂取量に関してはそれほど気にする必要が無いということがお分かりいただけるかと思います。

ベースブレッドの原材料、発酵風味液は発酵を促進し賞味期限を延ばす

発酵風味液が使用されているベースブレッド⇒【カレー】

発酵風味液って聞いたことありますか?
私は今まで聞いたことありませんでした笑

発酵風味液とは、微生物による発酵プロセスを通じて生成される風味成分を含む液体のことです。
先に解説した発酵種と同様で、イーストや酵母と組み合わせることで食品の味や風味を向上させることが期待できます

発酵風味液は、調味料、ソース、スープ、スナック類、ベーカリー製品など多岐にわたる食品に用いられます。
また使用される微生物や原料によって、さまざまな風味が生まれます。

発酵風味液がベースブレッドに使用されている理由は、発酵種と被るのですが、以下のような理由によるものです。

  1. 風味が向上し、よりおいしいベースブレッドができる
  2. 防菌・防カビ効果によりベースブレッド賞味期限が伸びる

特に防カビ効果により賞味期限が伸びる発酵風味液があるので、保存性向上のために使用されているのではないかと推測しています。

ベースブレッドの原材料、乳たんぱくは良質なたんぱく質を与えてくれる

乳タンパクが使用されているベースブレッド⇒【カレー】

乳たんぱくとは、乳に含まれるタンパク質で、主にカゼインとホエイタンパクからなります。
これらのタンパク質は、アミノ酸の豊富な供給源であり、人間の栄養摂取に重要な役割を果たします。

また乳たんぱくは、チーズやヨーグルトなどの乳製品に自然に含まれており、栄養補助食品にも使用されます。

乳たんぱくがベースブレッドの原材料として用いられている理由は、何と言っても良質たんぱく質の供与であると考えられます。

デメリットは特にないですが、乳製品に対してアレルギーをお持ちの方は摂取することができません。

ベースブレッドの原材料、メープル味フラワーペーストとは?

メープル味フラワーペーストが使用されているベースブレッド⇒【メープル】

フラワーペーストとはFlor(小麦麦)とペーストを合わせた造語で、小麦粉をペースト状にした製品のことです。
そしてメープル味フラワーペーストとあることから、フラワーペーストにメープル味を付与した商品であることが推測できます。

なおフラワーペーストは食品衛生法によると次のよう定義されます

小麦粉、でん粉、ナッツ類若しくはその加工品、ココア、チョコレート、コーヒー、果肉又は果汁を主要原料とし、これに砂糖、油脂、粉乳、卵、小麦粉等を加え、加熱殺菌してペースト状とし、パン又は菓子に充てん又は塗布して食用に供するものをいう

厚生労働省HP

また超熟を製造している敷島製パンによると、フラワーペーストは次のように解説されています。

フラワーペーストは、「Flour(小麦粉)」と「Paste(ペースト)」を合わせた造語です。

小麦粉やでんぷん、チョコレートなど、様々な食品を主要原料として、砂糖、油脂、

卵などを加え、加熱殺菌してペースト状に仕上げたものを指します。チョコレート

フラワーペースト、ミルクフラワーペーストなど、使用する原料によって様々な種類が

あります。

敷島製パンHP

厚生労働省と敷島製パン、どちらの解説もほぼ同じであり、小麦粉などと砂糖・油脂・卵などを加えて加熱殺菌したペースト状の原材料であることがわかります。

突っ込んで言えばメープル味フラワーペーストの原材料、つまりベースブレッドメープル味の原材料の原材料は正確にはわからないようになっています。

恐らくはメープルシロップ(サトウカエデなどの樹脂を濃縮した甘味料)と小麦粉や卵を混ぜて加熱殺菌したものであると推測できます。

なおメープル味フラワーペーストは、ベースブレッドのみならず様々なパンの原材料となっています。

ベースブレッドの原材料、チョコレート味フラワーペースト

メープル味フラワーペーストが使用されているベースブレッド⇒【チョコレート】

メープル味フラワーペーストのところでフラワーペーストについては解説しましたので、チョコレート味フラワーペーストについては詳細を省きます。

チョコレート味フラワーペーストもまた小麦粉とチョコレートを加熱殺菌してペースト状にしたものであると考えられます。

ベースブレッドの原材料、カレーは・・・カレーです笑

カレーが使用されているベースブレッド⇒【カレー】

ベースブレッドカレー味には原材料としてカレーが用いられています笑

原材料カレーって何やねんと言う感じですが、原材料の「カレー」には内訳として「小麦・卵・乳成分・牛肉・大豆・豚肉・りんごを含む」と記載があります。

カレーは複数の原材料からなる原材料ですが、2種類以上の原材料からなる原材料を複合原材料と呼びます。

原則として複合原材料は原材料のうしろに括弧をつけて、原材料に占める重量の重いものから記載しており、ベースブレッドの原材料であるカレーには、小麦・卵・乳成分・牛肉・大豆・豚肉・りんごが含まれていることがわかりますね。

これらの原材料は皆さんがご存じの食材であり、安全性に関しては問題がないと言えるでしょう。

なお、ベースブレッドカレーの中に含まれる固形物は大豆肉であり、牛肉ではありません。
牛肉は油脂を含めた肉のエキス類が含まれています。

ベースブレッドに使用されている添加物を検証

次にブレッドに使用されている食品添加物について見ていきましょう。

食品添加物は原材料と異なり、食品の品質や安定性の向上、風味や色を強調させるもので、主に食品の見た目や味を改善し製品の寿命を延ばすために使用されています。

食品添加物は原材料と比較すると種類が少なく、次表の食品添加物が使用されています。

ベースブレッド5種類に共通しない原材料

【プレーン】
調味料(有機酸等)、酒精、増粘剤(キサンタン)
【ミニ食パン】
乳化剤、酒精、調味料(無機塩)、酸味料
【メープル】
加工でんぷん、調味料(有機酸等)、酒精、乳化剤、着色料(カラメル)、増粘多糖類、香料
【チョコレート】
加工でんぷん、調味料(有機酸等)、酒精、乳化剤、増粘多糖類、香料、PH調整剤
【シナモン】
調味料(有機酸等)、酒精、増粘剤(加工でんぷん、キサンタン)、乳化剤、香料
【カレー】
膨張剤、酒精、調味料(無機塩等)、酸味料、着色料(カラメル、カロテノイド)、香辛料抽出物、香料

原材料とは異なり、ベースブレッドの種類によって使用されている食品添加物は割とバラバラで統一性があまりないことがわかります。

食品添加物は、味や香り・見た目の改善、賞味期限の延長などの目的で使用されているため、自然な食品への志向性が高い方は避けたいと思うかもしれません。

しかし食品添加物は厚生労働省では次のように定義されています。

食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
厚生労働省は、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています。
また、使用が認められた食品添加物についても、国民一人当たりの摂取量を調査するなど、安全の確保に努めています。

厚生労働省・食品添加物

食品添加物はすべて厚生労働省が指定したものになりますので、ベースブレッドに使用されている食品添加物に限らず安心して摂取することができる成分ということになります。

とはいえ、「ベースブレッドどのような食品添加物が使用されているのか個別に知りたい」と思う方も多いと思いますので、それぞれの食品添加物を精査していきます。

ベースブレッドの添加物、調味料(有機酸等)とは?

調味料(有機酸)が使用されているベースブレッド⇒【プレーン、メープル、シナモン、チョコレート】

調味料(有機酸等)と言われてもピンとこないと思いますので、説明します。

調味料(有機酸等)とは、調味料(醤油、塩など)のうち、科学的に合成されたもの(グルタミン酸ナトリウムやイノシンナトリウムなど)のことです。

言ってしまえば調味料(有機酸等)はベースブレッドの味を改善させるために使用されていると言って良いでしょう。

食品中に科学的に合成された調味料を使用した場合、添加物とみなされ製品に表示することが義務付けられています。

調味料としての添加物は、4つのカテゴリに分類されて、それぞれのカテゴリは次のように多くの種類があります

  • アミノ酸・・・38種類
  • 核酸・・・・・・・6種類
  • 有機酸・・・・・17種類
  • 無機塩・・・・・11種類

またアミノ酸、核酸、有機酸、無機塩などを2種類以上使用しているときに、主として調味料(アミノ酸)を使用している場合は「調味料(アミノ酸等)」と一括表記することが許可されています。
ベースブレッドでは、「調味料(有機酸等等)」と表記されていることから上記4つの分類から2種類以上の調味料を使用しており、主として有機酸が使用されていることがわかります。

しかし、使用されている調味料が一括表記されているため具体的に何の調味料がベースブレッドに使用されているのかを知ることは不可能です。
またそれぞれの味に合うように調味料は使用されるので、高い確率でプレーンとシナモンでは使用されている調味料は異なっているでしょう。

調味料の一括表記が許可されているのは、独立行政法人国民生活センターによると次のような理由によるものです。

【一括名で表示できる食品添加物】

イーストフード、ガムベース、かんすい、酵素、光沢剤、香料、酸味料、調味料、豆腐用凝固剤、苦味料、乳化剤、pH調整剤、膨張剤、軟化剤

これらの食品添加物は、複数の組み合わせで効果を発揮することが多く、個々の成分まですべてを表示する必要性が低いと考えられる食品添加物や食品中にも通常存在する成分であるため、一括名で表示しても表示の目的を達成できるとして一括表示が認められています。

独立行政法人国民生活センターより引用

「個別表記する必要性が低い」ことが理由としてあげられています。

ベースブレッドの添加物、調味料(無機塩等)は味付けに使用されている

調味料(無機塩等)が使用されているベースブレッド⇒【ミニ食パン、カレー】ミニ食パンカレー

調味料(無機塩)もやはりベースブレッドの味を改善するために使用されている化学調味料であり、調味料(有機酸等)で解説した無機塩11種類のうち何らかの添加物が使用されているということを示しています。

調味料(無機塩)は、塩化カリウム・リン酸三カリウムなどの調味料が該当するのですが、調味料(無機塩)も具体的な添加物名を表記する必要はありません。

ベースブレッドに使用されている調味料(無機塩)も具体的な表記が無いため、11種類のうち何が使用されているのかは知ることができないようになっています。

なおカレー味は「調味料(無機塩等)」となっていますので、無機塩を主に複数の化学調味料が使用されていることがわかります。

ベースブレッドの添加物、着色料(カラメル、カロテノイド)とは?

着色料(カラメルとカロテノイド)が使用されているベースブレッド⇒【カレー】
着色料(カラメル)が使用されているベースブレッド⇒【メープル】

着色料(カラメル)は、食品用の着色料で香りやコク味をもたらす効果があります。

基本的には糖類を加熱してできたもので、一般的に安全とされており、多くの国で食品添加物として認可されています。
家庭でグラニュー糖を加水して加熱し、褐色の液体となったカラメルを作ったことがある人も多いのではないでしょうか?

ただ、単に糖を加熱してできたカラメルは安全なのですが、タイプIVと呼ばれるカラメル着色料には、微量の4-メチルイミダゾール(4-MEI)という化合物が含まれており、過剰摂取によって健康へのリスクがあるとされています

ベースブレッドに使用されている着色料(カラメル)がどのタイプのカラメルかを知ることはできません。

着色料(カロテノイド)は、動植物に広く存在する黄色または赤色の色素のことで、安全性が高い着色料となっています。

カロテノイドが使用されているのはベースブレッドカレー味のみとなっているため、おそらくはカロテノイドのうちウコン色素が使用されているものと思われます。

ウコンには健康食品としての側面がありますが、ウコンから色素だけを取り出したのがウコン色素ですので、残念ながら健康に対しての効果がある可能性は低いです。

ベースブレッドの添加物、膨張剤はパンのボリュームを増やすために使用されている

膨張剤が使用されているベースブレッド⇒【カレー味】

膨張剤は一般的に「ふくらし粉」「ベーキングパウダー」という名称で知られています。

パンに膨張剤が使用される主な理由は、生地の発酵を助けてパンのボリュームを増やすことです。
膨張剤は、パンの膨らみや柔らかさ、食感を改善し、焼き上がりの品質を高める役割を果たします。

膨張剤は多種(41種類)存在しますが、食品添加物としての表記は「膨張剤」とすることが認められています。
ベースブレッドもまた「膨張剤」と表記されているため、具体的な物質名は不明です。

膨張剤のなかにはAl(アルミニウム)を含有する製品があり、2018年の東京都健康安全研究センターの論文では、膨張剤の使用が考えられる123製品を調査した結果、4製品については小児の暫定耐容上限摂取量を超える商品が見られたとの報告があります

Alを検出した41製品のうち,中華風揚げパン,今川焼,たこ焼の計4製品については,製品を1週間あたり1食喫食することで,小児(体重16 kg)の場合は暫定耐容週間摂取量を超えてAlを摂取する可能性があった.

CiNiiより引用

ベースブレッドカレー味のみに膨張剤が使用されていることや、カレー味の原材料が他の種類のベースブレッドと大きく異なることなどから、カレー味だけ製造方法が異なっているのではないかと思われます。

香料はベースブレッドの香り付けに使用されている

香料が使用されているベースブレッド⇒【メープル、チョコレート、シナモン、カレー】

香料は製品の風味を強化または改善し、消費者に魅力的な味を提供するために使用される食品添加物です。

香料はなんと3000を超える種類の物質があり、やはり製品の表記は「香料」と一括表示することが可能です。
ベースブレッドの表記はやはり「香料」であり、何の香料が使用されているかを具体的に知ることはできません。

しかし香料は今や多種多様な食品に使用されており、特段注意が必要な添加物ではありません。

ベースブレッドの添加物、酒精は発酵を止めて二酸化炭素の発生を抑えるため

酒精が使用されているベースブレッド⇒【全種類】

酒精とは発酵アルコールのことで、糖類やデンプンを原料に糖化・発酵・蒸留することで作られます。
酒精の主要な目的は、発酵を止めることです。

ベースブレッドは発酵食品ですので、酵母が発酵する際に二酸化炭素が発生します。
この二酸化炭素の発生は、容器の変形や膨張を引き起こします(家庭で袋入りのお菓子が膨らむのも、この現象によるものですね)。
ベースブレッドが封入された後も発酵が進むと、袋が最悪の場合破裂してしまうため、発酵を止めるために酒精が使用されるのです。

また、アルコールは未成年者が摂取しても問題ないかと心配になる方もいらっしゃるかと思われますが、食品添加物としてのアルコールは非常に少量が使用されているため、ほとんどの場合は問題がないと考えられます。

万が一心配な場合は、電子レンジで加熱することによりアルコールは揮発するので、安全に食べられるようになります。

ベースブレッドの添加物、増粘剤(加工でんぷん,キサンタン)と増粘多糖類

増粘剤(キサンタン)が使用されているベースブレッド⇒【プレーン】
増粘剤(加工でんぷん、キサンタン)が使用されているベースブレッド⇒【シナモン】
増粘多糖類が使用されているベースブレッド⇒【メープル、チョコレート】

増粘剤はあまり我々の生活に馴染みが無い言葉に思えますので、増粘剤が何であるかを最初に説明します。

東京都福祉保健局によると、増粘剤とは次のようなものです

増粘安定剤とは、「水に溶解又は分散して粘稠性を生じる高分子物質」のことで、糊料とも呼ばれます。
 増粘安定剤は使い方によって、少量で高い粘性を示す場合には「増粘剤」、液体のものをゼリー状に固める作用(ゲル化)を目的として使う場合には「ゲル化剤」、粘性を高めて食品成分を均一に安定させる効果を目的として使う場合は「安定剤」と呼んで区別します。

増粘剤は増粘安定剤の1種で、少量で高い粘度を示す食品添加物であることがわかりました。

身近な例をあげると、増粘剤は食品のドレッシングやソースのとろみ付けに使用されています。
増粘剤が無ければ、ドレッシングやソースは水のようにドバドバと流れるものになってしまうわけです。

さて、ベースブレッドに使用されている増粘剤は2種類あり、キサンタンと加工でんぷんです。

キサンタンとは自然に発生するデンプンを発酵させて作られる多糖類(糖鎖)の一種で、増粘剤として広く利用されています。

キサンタンは保水性が高く、生地がしっとり・もちもちになるため、ベースブレッドでは生地の食感改善のために使用されていると考えられます。
またキサンタンはでんぷんを発酵させているため、安全性については何ら問題ないと考えられます。

また同じく増粘剤の加工でん粉は、でん粉を原料に化学的な加工を施すことで機能を高めた食品添加物です。

加工でんぷんは食品添加物の中でも最もよく使用されている素材で、日本人の1日の加工でん粉の消費量は約8グラムと試算されています。
加工でんぷんはわかりやすく言えば片栗粉を想像してもらえると話が早いと思います。

加工でんぷんがパンに使用される場合は、キサンタンと同様に柔らかさや弾力を付与する目的であることが多く、ベースブレッドも同様の理由で使用されているものと考えらます。

また増粘多糖類とは、増粘剤を2種類以上を使用した場合に使用される省略名のことです。
2種類以上の増粘安定剤を使用した場合は個別に成分名を表記する必要は無いため、食品添加物に増粘多糖類の表記があった場合は、詳細を知ることはできません

ベースブレッドではメープルとチョコレートに「増粘多糖類」と記載があるため、この2種類については増粘剤の詳細はわかりません。

ベースブレッドの添加物、加工でんぷんとは?

加工でんぷんが使用されているベースブレッド⇒【メープル、チョコレート】

あれ?
加工でんぷんってさっき説明されていたはずじゃ・・?

と考えた方は賢いです。

加工でんぷんは増粘剤として使用されるのですが、食品添加物の項目に「加工でんぷん」とのみ記載がある場合は、増粘剤以外の用途で加工でんぷんが使用されていることになります。

日本では現在12種類の加工でんぷんがありますが(アセチル化アジピン酸架橋デンプン、アセチル化リン酸架橋デンプンなど)、具体名は省略できるため「加工でんぷん」と表記されていることが多いです。
ベースブレッドも同様で、表記が「加工でんぷん」のため具体的な成分名を知ることはできません。

加工でんぷんがパンに使用される目的は、主にでんぷん質の老化(劣化)を防ぐ目的であると推測されます。

デンプンは時間の経過とともに性質が変化します。
パンは外気に触れた状態だとボソボソになってしまいますが、これはデンプンから水分が抜けてしまうことが原因です。
加工でんぷんはこうしたパンの劣化を防ぎ、賞味期限を延ばす役割を果たすのです。

ベースブレッドの添加物、乳化剤はパン生地を良好な状態に保つ

小麦全粒粉が使用されているベースブレッド⇒【ミニ食パン、メープル、チョコレート、シナモン】

乳化剤とは、簡単に言えば水と油を混ぜる効果を持つ食品添加物のことです。
具体的にはグリセリンエステル、サポニン、ショ糖脂肪酸エステル、レシチンなどが使用されているのですが、一括表記が認められているため具体的な成分名を知ることはできません

乳化剤がパンに使用される目的は、山崎製パンのHPから引用すると次のようになります。

パンにおいて乳化剤を使用する目的としては、澱粉との複合体をつくり保水性を高めてパンの柔らかさを維持すること、パン生地の物性を適度な伸展性を有した良好な状態にすること、また生地強化作用など、ソフトでボリュームのあるパンを製造するため複合的な働きをしています。

山崎製パン

乳化剤に関してはコンビニエンスストアなどで販売されているパンの大半に使用されており、一般に広く浸透した添加物であると言えるでしょう。

ベースブレッドの添加物、酸味料は味の調整に使用されている

酸味料が使用されているベースブレッド⇒【ミニ食パン】

酸味料は食品に酸味を与えたり、味を調整するために使用されます。
酸味料は食品を酸性に傾けるため、食品の腐敗防止の役割も担います。

酸味料にはクエン酸、L-酒石酸、乳酸などが用いられますが、一括表記が認められているため具体的な成分を知ることはできません

ベースブレッドの添加物、PH調整剤は製品の品質安定に寄与する

PH調整剤が使用されているベースブレッド⇒【チョコレート】

PH調整剤は先ほどの酸味料と役割が少し似ています。

pH調整剤は、食品のpH値を上下させ適切な範囲に保ち、製品の安定性や品質を保ち、風味や色の変化を抑制する効果があります。
具体的には酸性物質(例:クエン酸、リン酸、酢酸)やアルカリ性物質(例:炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム)などがありますが、やはり一括表記が認められているため具体的な成分名を知ることはできません

酸味料は主に食品の酸味を強調し、風味や食感を改善するために使用されるのに対して、pH調整剤は食品のpH値を調整し、製品の安定性や品質を保つために使用される点が異なると言えます。(一部の酸性物質は、酸味料としてもpH調整剤としても機能することがあります)。

ベースブレッドの添加物、香辛料抽出物

香辛料抽出物が使用されているベースブレッド⇒【カレー】

香辛料抽出物とは、香辛料から香味・辛み成分を抽出した製品のことで、ベースブレッドカレー味に辛みを付与するために使用されていると推測できます。

有名な商品だとマヨネーズにも使用されていますが、香辛料抽出物自体が香辛料から成分を取り出しているだけですので、安全性に関して不安な点は見られませんでした。

ベースブレッドに使用されている食品添加物の安全性は?

上記のようにベースブレッドには種類ごとに複数の食品添加物が使用されています。

食品添加物について言えば、正直「食品添加物の〇〇は危険」と煽ることはいくらでも可能です。

しかし先にも述べましたが、食費添加物は食品安全委員会による評価を受けて厚生労働省の許可が得られたもののみが使用されています。

食品添加物の安全性を評価するために、NOAEL(無毒作用レベル)とADI(一日許容摂取量)という2つの考え方が使われます。これらは、食品添加物が人の体にどんな影響を与えるかを調べ、それが安全かどうかを判断するためのものです。

  1. NOAEL(無毒作用レベル):これは、ある物質が生物に悪い影響を与えない最大の量を示す値です。いろいろな量で実験を行い、どの量でも悪い影響が見られないものをNOAELとして決めます。
  2. ADI(一日許容摂取量):これは、人が一生の間、毎日その物質を摂取しても安全だとされる量を示す値です。NOAELから計算され、NOAELを100(安全係数)で割ることで、人に適用できるADIが求められます。

例えば、ある食品添加物のNOAELが10mg/kgだとすると、これを100(安全係数)で割ると、ADIは0.1mg/kgになります。つまり、体重1kgあたり0.1mgの食品添加物を、毎日一生涯摂取しても安全だとされる量です。

要するに、実際に害が起こらない量の100分の1が、1日に許される摂取量として設定されています。さらに、食品に実際に使われている食品添加物の量は、ADIよりももっと少ないため、食品添加物の安全性はとても高いと言えるので

ベースブレッドの原材料と食品添加物のまとめ

以上、ベースブレッドの原材料と食品添加物について解説しました。

記事をまとめると次のようなことが言えます。

ベースブレッドの原材料と食品添加物に関するまとめ

ベースブレッドの原材料は、栄養が豊富に含まれた食品が多く使用されており、厚生労働省の日本人の食事摂取基準に適合するよう、バランスよく使用されています。

 

ただ、はちみつが使用されているメープルは1歳未満に与えることができないことや、小麦、卵、乳などのアレルギーを持っている場合は、その原材料が使用されているベースブレッドは摂取できません。

 

食品添加物に関しては一括表記が多いため、具体的な成分名がわからない添加物も多いです。 

食品添加物は保存性、見た目、匂い、味などを改善するために使用されており、悪いイメージを持つ方も多いです。 

 

しかし食品添加物の安全性は、厚生労働省の許可を得たものであるため、毎日摂取していても問題のない量よりさらに少ない量が使用されているため過度に気に留める必要は無いと言えます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です