ベースブレッドとカロリーメイトを栄養・価格・味で比較検討!コスパが良いのは?

ベースブレッドはカロリーメイトと似ている
そう思われる方は多いです。

なぜならベースブレッドもカロリーメイトも「手軽に栄養を摂れる」ということを売りにしているからですね。

でもベースブレッドとカロリーメイトについて深く考えたことがある人は少ないはずです。
なぜなら面倒くさいからですね(笑)

栄養が多く含まれていて体に良さそうだし手軽だしなんとなく気分で商品を選んで食べている、そんな人は多いです。

実はカロリーメイトとベースブレッドはとくに栄養面において全く違う商品であると言えるのですが、本記事では両者を次の3つの点から比較していきます。

  1. 栄養
  2. カロリーあたり単価
  3. 美味しさ

本記事を読み読み終えればベースブレッドとカロリーメイト、どちらを手にした方が良いのかを迷うことなく選択できるようになります。

MEMO

国民の健康を保持・増進するためのエネルギーや栄養素の数値は、厚生労働省が5年に一度「日本人の食事摂取基準」として公表しており、この記事でも「日本人の食事摂取基準」の数値を使用しています。

栄養素の摂取目標となる数値は科学的根拠の有無などにより「推定平均必要量・推奨量・目安量・目標量」など呼び名がわかりますが、当記事では一括して「厚生労働省が定める数値」と表記しています。

また必要となる栄養素の数値は年齢や性別によって異なりますが、基本的には30代で運動量が通常程度の男性を基準にしています。

ベースブレッドとカロリーメイトの栄養を比較、圧勝しているのはカロリーメイト

まず最初にベースブレッドとカロリーメイトの栄養を比較していきます。

どちらも栄養満点の食品だからそんなに差はでないでしょ?と思っているあなた、大間違いです。
ベースブレッドとカロリーメイトの栄養差はグラフにしてみると一目瞭然です。

本記事では900kcal分のベースブレッドとカロリーメイトを摂取した場合の栄養バランスを比較していますが、その理由は30代男性で運動量が通常程度の場合、1食分の推定エネルギー必要量が900kcalとなるのが理由です(実際には900kcalものベースブレッドとカロリーメイトを摂取するのはかなりの量を摂取することになるため、現実的ではありません)。

なお食品の栄養素は五大栄養素に分類され、その内訳と役割は次の通りです。

  • 炭水化物・脂質・たんぱく質⇒エネルギー源(カロリー)
  • ビタミン・ミネラル⇒健康維持・体調管理

ですので両者の比較は「炭水化物・脂質・たんぱく質」と「ビタミン・ミネラル」に分けて解説を行います。

カロリーメイトとベースブレッドのPFCバランスを比較

最初にカロリーメイトとベースブレッドの炭水化物・脂質・タンパク質量を比較していきます。

炭水化物・脂質・たんぱく質の摂取割合はそれぞれの頭文字をとってPFCバランスと呼ばれ、1日のうち3つの栄養素の理想的な摂取割合は厚生労働省が値を公表しています。

厚生労働省が公表する値とカロリーメイト、それぞれのPFCバランスを比較したものが次のグラフです。

カロリーメイトを900kcal摂取した場合のPFCバランス

黒い線が厚生労働省が定める値で、2本の黒い線の間に栄養素の値があればカロリーメイトのPFCバランスは理想的であると言えるのですが、カロリーメイトは脂質が非常に多いことがわかります。

脂質量が多いため結果としてたんぱく質と炭水化物は不足していることがわかります。
というか全体的にPFCバランスはあまり良くないと言って差し支えないでしょう。

また味の種類による差異はほとんど見られず、どの味を食べてもPFCバランスは変わりがありません。

次に厚生労働省が定める値とベースブレッドのPFCバランスを比較します。

ベースブレッドを900kcal摂取した場合のPFCバランス202310

ベースブレッドのPFCバランスはカロリーメイトのように脂質が突出しているわけではなく、全体的に栄養バランスはとれていると言えます。
詳しく見てみると脂質量がカロリーメイトより少ない分、たんぱく質が多いためカロリーメイトよりPFCバランスは良好と言えます。

一方でカロリーメイトより味によるPFCバランスの差は大きいです。

全体的に両者を比較すると、間違いなくベースブレッドのPFCバランスはカロリーメイトより良好でバランスの良い食事という点ではベースブレッドがカロリーメイトより優っていると言えます。

カロリーメイトとベースブレッドのビタミン・ミネラルを比較

次にカロリーメイトとベースブレッドのビタミン・ミネラルを比較していきます。
はっきり言ってしまえばビタミン・ミネラルに関してもベースブレッドが明らかに優っていると言えます。

まずは厚生労働省が定める値とカロリーメイトに含まれているビタミン・ミネラル量を比較します。

カロリーメイトを900kcal摂取した場合のビタミン・ミネラル20231015

グラフ右半分がビタミン、左側がミネラルです。

大塚製薬はカロリーメイト1箱(400kcal)で1日の約半分のビタミンが摂取できると謳っていますが、それは本当です。
一部欠落しているビタミンがあるものの、全体的な量としてビタミンはかなり豊富に含まれていることが分かります。

一方でミネラルに関してはボロボロです。
マンガンと鉄以外は含まれていないため、カロリーメイトからミネラルはほとんど摂取できないのです。

またPFCバランスと同様でカロリーメイトは種類によるビタミン・ミネラルの差異はほとんど無いことがわかります。

次にベースブレッド各種のビタミン・ミネラル含有量を見ていきます。

注目すべきなのは中央の黒い丸の大きさで、カロリーメイトの表と比較してください。

ベースブレッド900kcal分のビタミン・ミネラル20231015
ベースブレッド900kcalに含まれているビタミンとミネラル

中央の小さい丸が厚生労働省が定める値です。
カロリーメイトの表と見比べると明らかに小さくなっています。

これはベースブレッドはビタミン・ミネラルの含有量が多すぎるため、グラフにおさめようとするとグラフを圧縮しないといけなくなったのが理由です。
実際に1食分として摂取することは(量が多いため)まずないのですが、900kcal分のベースブレッドを食べると逆に過剰摂取となるビタミン・ミネラルも出てくるくらいです。

このようにビタミン・ミネラルに関してもベースブレッドはカロリーメイトと比較すると遥かに多い量が含まれていることがわかります。

ベースブレッドとカロリーメイト、カロリーあたり単価が安いのはどっち?

次にベースブレッドとカロリーメイトに含まれているカロリーと価格を比較します。

価格表記について

価格は全て税込みで表記しています

「ベースブレッドとカロリーメイト、どちらが高いの?」と聞かれると多くの人は次のように答えるでしょう。

カロリーメイトの1箱とベースブレッド1袋は両方同じ200円前後だからあまり変わらないよ

確かにカロリーメイト1箱とベースブレッド1袋の値段は差異があまりありません。
でも「どちらがお得か」となると話は別です。

例えばチロルチョコとカロリーメイトはあきらかにチロルチョコの方が安いですが、チロルチョコの方がお得かと言えばそうとは限りません。
内容量が全然違うからですね。

ベースブレッドとカロリーメイトの価格を比較する際も何かを基準とせねばならず、今回は「同一カロリーを得るのにかかる費用」を計算していきます。

カロリーメイトは100kcalあたり40~54円

カロリーメイトのカロリーは単純明快で、4本入り400kcalで販売されているため1本が100kcalです。

次ににカロリーメイトの値段を調べます。
カロリーメイト1箱(400kcal)はコンビニエンスストアだと216円前後、ドラッグストアだと160円程度で販売されています(特売価格ですとさらに安い場合もあるようですが省略します)。

販売形態により売価が大きく異なるのですが、計算すると100kcalあたりの価格は次のようになります。

商品名100kcalあたり価格
カロリーメイト各種40~54円
カロリーメイト100kcalあたりの単価

ベースブレッドは100kcalあたりの87.1~121.5円

一方でベースブレッドは味の種類によって1袋あたりの単価やカロリーが異なり、また価格も購入方法によってバラつきが大きいので計算が複雑です。

ベースブレッドの販売方法は公式HPからのオンライン購入が主力です。
ベースブレッドはオンラインでの初回継続コース購入の場合20%オフとなりますが、初回購入時のみとなりますので除外します。

2回目以降も10%オフで購入できますが、一律500円の送料がかかります。
5,000円の購入で10%オフと送料が相殺され結局定価購入と同等となるので、今回は定価ベースで計算を行います。

ベースブレッド各種のカロリーと値段、100kcalあたりの単価は次のようになります。

商品名1袋当たりカロリー価格100kcalあたり
単価
プレーン194 kcal210円108.2円
チョコレート232 kcal230円99.1円
メープル264 kcal230円87.1円
シナモン232 kcal230円99.1円
ミニ食パン236 kcal230円97.5円
ミニ食パン・レーズン281 kcal260円92.5円
カレー214 kcal260円121.5円
リッチ221 kcal230円104.1円

上記のようにベースブレッド100kcalあたりの単価は87.1円~108.2円になります。

カロリーメイトはベースブレッドと比較すると、カロリー当たりの単価がとても安い

これらの計算結果をまとめてベースブレッドとカロリーメイトの100kcalあたりの単価を比較すると次のようになります。

商品名価格
カロリーメイト40~54円
ベースブレッド87.1~121.5円
カロリーメイトとベースブレッドの100kcalあたり単価

上記のようにカロリーベースで見るとカロリーメイトがベースブレッドの2倍以上コスパが良好であることがわかります。

今回はカロリーを基準として比較を行いましたが先に述べたように栄養面ではベースブレッドの方がカロリーメイトより優れていますので、栄養バランスを重視される方はカロリー単価よりも栄養豊富なベースブレッドを選択する方が良いと言えます。

ベースブレッドとカロリーメイトの味を比較

最後に比較するのはベースブレッドとカロリーメイトの味です。

カロリーメイトは1983年に発売された商品で歴史が長いため、多くの方は1度は口にしたことがあるでしょう。
カロリーメイトに対しては「めちゃめちゃ美味しいわけではないけど、不味いわけではない」というイメージを持たれていると思います。

一方でベースブレッドは発売されてからの歴史が浅く、またリニューアルを何度も繰り返しているため味が安定していません。
ベースブレッド発売当初は正直「不味い」と言っても差し支えの無い商品でしたが、味の改善を積み重ねた結果2023年10月現在では不味くて食べられない商品は過去のものとなりました。

私は平日の朝にベースブレッドを食べているのですが朝食としては適度な味が確保されていると感じています。

味は人の主観や好みがあり、ベースブレッドとカロリーメイトの比較はパンとブロックタイプの食品の比較になるため数値化するのは難しいです。

しかしそうした状況を踏まえて敢えて私の独断と偏見でベースブレッドとカロリーメイトの味を比較すると次のようになります。

ベースブレッドとカロリーメイトの味ランキング
ベースブレッド メープル
 (4.5)
ベースブレッド チョコレート
 (4.5)
ベースブレッド シナモン
 (4.5)
カロリーメイト 各種
 (4)
ベースブレッド リッチ
 (4)
ベースブレッド プレーン
 (4)
ベースブレッドミニ食パン レーズン
 (3.5)
ベースブレッドミニ食パン
 (3)
ベースブレッド カレー
 (3)

1点だけ確かなのは、ベースブレッドのメープル・チョコレート・シナモンはベースブレッドの中でもひときわ美味しい味がするという点です。
とくにメープル味は私のお気に入りですので未体験の方はぜひ食べていただきたいです。

次いでカロリーメイトがありますが、カロリーメイトの味はどれも甲乙つけがたいので同一点にしています。
カロリーメイトの一般的な売れ筋ランキングは次の順になっています。

  1. バニラ
  2. チョコレート
  3. フルーツ
  4. チーズ
  5. シナモン

リッチ以下のベースブレッドについて一応差はつけましたが、気分によって変動が大きいです。

ただプレーンとミニ食パンはアレンジすることを前提で作られている製品とも言えます。
何もつけずに食べた評価をしていますので、アレンジ次第で美味しくなるはずです。

ベースブレッドとカロリーメイトの比較まとめ

最後に本記事をまとめます。

ベースブレッドとカロリーメイトの比較まとめ

ベースブレッドとカロリーメイトの栄養を比較すると、ベースブレッドが大きく優れていると言えます。

カロリーメイトはミネラルがほとんど含まれていませんが、ベースブレッドはビタミン・ミネラルを総合的に摂取でます。
またPFCバランスも脂質が多いカロリーメイトと比較すると、ベースブレッドの方がバランスが良いと言えます。

 

一方でカロリーあたりの単価はカロリーメイトの方がベースブレッドの半分程度となっており、カロリーを安く求める人はカロリーメイトの方が良いでしょう。

 

ベースブレッドとカロリーメイトの味については個人の好みもありますが、ベースブレッドチョコレート味・シナモン味・メープル味はカロリーメイトより美味しいと個人的には思います。

カロリーメイトは文字通り「カロリーのお供」であり、カロリーを安価に摂取したい場合にオススメです。

一方でベースブレッドはカロリーあたりの単価が高いものの、ビタミン・ミネラルおよびPFCバランスが優れています。
長期的に摂取を続け健康を求めたい人には圧倒的にベースブレッドがオススメできます。

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