ベースブレッドは完全栄養食※として販売されており、豊富に含まれる栄養が我々の健康を増進するものとして期待されています。
ベースブレッドに対する疑問として良く目にするのが「ベースブレッドを食べると肌荒れするの?」「ベースブレッドを食べると肌荒れが治るの?」というものです。
本記事ではベースブレッドと肌荒れの関係について検証し、解説を行います。
ベースブレッドは肌荒れ改善効果を謳うことはできない
原則的に、ベースブレッドはただの食品であるため「肌荒れを改善する」という表現をすることはできません。
何故かというと、薬機法という法律があり「肌荒れを治す」作用は医薬品の性能を表現していることになるからですね。
(誇大広告等) 第六十六条 何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない。
化粧品であっても標ぼう可能な効果効能は限られており「肌を整える」「肌荒れを防ぐ」など定められた表現を行うことしかできないよう決められています。
というわけで、ベースブレッドと肌の関係については直接的にせよ暗示的にせよお伝えすることは法律上難しいのです。
本記事では肌荒れの原因を列挙し、ベースブレッドに含まれる栄養素がその原因とどのように関わっているかを解説しています。
肌荒れの原因をまとめて、ベースブレッドに関係性のある項目を抜き出すと
ハイチオールでおなじみのエスエス製薬のHPから、肌荒れの原因について抜き出してみると次のような点があげられています。
- 寝不足
- ストレス
- 疲労
- タバコ
- 過量のアルコール
- 運動不足
- 無理なダイエット
- 食生活の乱れ(野菜不足・脂肪分過多)
- 冷え性
- 就寝前の飲食・飲酒
- 便秘
ざっと見た限り規則正しい生活と栄養バランスに優れた食生活を続ければ、肌荒れは防げそうですね。
ベースブレッドはもちろん食品ですので、ベースブレッドと肌荒れの関係を検証するのであれば、上記のうち次の項目について分析を行う必要がありそうです。
- 食生活の乱れ(野菜不足・脂肪分過多)
- 就寝前の飲食・飲酒
- 便秘
一つずつ見ていくことにしましょう。
肌荒れとベースブレッドに含まれる栄養素の関係
肌荒れの原因として食生活の乱れ(野菜不足・脂肪分過多)があげられていますが、食生活の乱れと肌荒れの関係をさらに細分化すると次の3つに分類できます。
- ビタミン・ミネラルの不足
- タンパク質の不足
- 脂肪分の過剰
本記事では上記3つについて検証を行います。
ではまず野菜不足(ビタミン・ミネラルの不足)から検証していきます。
ベースブレッドのビタミン・ミネラルと肌荒れの関係
野菜不足と言えば、真っ先に思いつくはビタミン不足ですね。
ビタミン不足が肌荒れにつながることはご存じの方も多いと思いますが、同じくエスエス製薬のHPから抜き出すと次の栄養素が肌荒れの予防および改善に必要であることがわかります。
- ビタミンB2・・・・皮膚や粘膜の健康維持
- ビタミンB6・・・・肌のターンオーバーのリズムを改善
- ビタミンC ・・・・紫外線などの酸化ストレスから肌を守り、コラーゲンの生成を促す
- ビタミンA ・・・・肌の乾燥や色素沈着を防ぎ、粘膜の健康状態を正常に保つ
- ビタミンE ・・・・紫外線などの酸化ストレスから肌を守る。血行促進
- 鉄分 ・・・・・・・血流を改善し、くすみやクマを防ぐ
- タンパク質・・・・肌細胞やコラーゲンをつくる素となり、肌代謝を促す
最後のビタミン・ミネラルではないタンパク質については後述し、まずベースブレッドに含まれるビタミン・ミネラルから分析していきます。
上記一覧表には、不足すると肌荒れにつながるビタミンおよびミネラル(鉄分)があげられています。
ではベースブレッドを1食分(2袋)摂取した場合、肌荒れに効果があるビタミン・ミネラルをどの程度摂取できるのかを厚生労働省が定める値と比較し、グラフに表してみました。
中央の黒い線が厚生労働省が定める値、他の線はベースブレッド各種の含有量を示しています。
各種ビタミン・ミネラルは厚生労働省が定める値を大きく上回っていることがわかりますね。
つまりベースブレッドには、不足すると肌荒れを引き起こすとされるビタミン・ミネラル(鉄分)がかなり豊富に含まれていることがわかります。
なおベースブレッド各種の栄養については別記事を参照いただければと思います。
ベースブレッドのタンパク質と肌荒れの関係
次に、エスエス製薬によるとタンパク質は肌細胞やコラーゲンをつくる素となるため、肌荒れを予防するための栄養素の1つとして解説されています。
ではビタミン・ミネラルと同様に、ベースブレッド1食分に含まれるタンパク質含有量と、厚生労働省が定める値を比較します。
項目 | タンパク質(g) |
男性 (下限~上限) | 39-56g |
女性 (下限~上限) | 28.9-44.43g |
プレーン味 | 27g |
チョコレート | 27g |
メープル | 27g |
シナモン | 27g |
カレー | 28.2g |
ミニ食パン | 27g |
ミニ食パンレーズン | 27g |
30代で運動量が通常程度の男女の場合、理想的なタンパク質の1食あたりの理想摂取量は、上記表の太字部分の量となります。
つまり男性は1食あたり39~56g、女性は28.9~44.43gを摂取すれば良いことになります。
一方でベースブレッド1食分(2袋)は、カレー味を除くと27gのタンパク質を含むため、厚生労働省が定める値よりは少ないことがわかりますね。
これはベースブレッドはカロリーが低めの食品であるため、たんぱく質に限らず三大栄養素はほとんど不足してしまうことが理由です。
ベースブレッドはカロリーベースで見るとタンパク質が豊富な商品なのですが、1食分のカロリーが低いため1食分にしてはタンパク質が少な目となってしまいます。
ベースブレッド以外にたんぱく質をあまり摂取しておらず肌荒れが生じた場合は、タンパク質不足を原因の1つと考えても良いでしょう。
ベースブレッドの脂質量と肌荒れの関係
最後は脂質です。
エスエス製薬によると、肌荒れの原因の1つとして脂肪分過多があげられています。
ベースブレッド1食分に含まれる脂質含有量と厚生労働省が定める値を比較します。
項目 | 脂質(g) |
男性 (下限~上限) | 20-30g |
女性 (下限~上限) | 14.8-22.2g |
プレーン味 | 10.8g |
チョコレート | 18.6g |
メープル | 16.4g |
シナモン | 17g |
カレー | 20.4g |
ミニ食パン | 16g |
ミニ食パンレーズン | 14.8g |
30代で運動量が通常程度の男女の場合、理想的な脂質の1食あたりの理想摂取量は上記表の太字部分の量となります。
つまり男性は1食あたり20~30g、女性は14.8~22.2gを摂取すれば良いことになります。
ベースブレッドに含まれる脂質量は、味の種類によってバラバラですが最も多い カレー味では1食あたり20.4gの脂質が含まれています。
20.4gという数値は女性の上限近くですが、プレーン味は10.8gの脂質しか含まれておらず女性の下限値にさえ全く達していません。
種類によってバラつきはあるものの、脂肪分過多とう点においてはベースブレッドは全く該当しないため、ベースブレッドの脂肪分量が肌荒れの原因になるということは無いと言えるでしょう。
肌荒れの原因となる就寝前の飲食をベースブレッドは防いでくれるのか?
次に就寝前の飲食・飲酒と肌荒れ、およびベースブレッドの関係性を考察します。
就寝前の飲食が肌荒れに繋がる理由は、by Birthによると次の3点に集約されます。
- 食べてすぐに寝ると寝つきが悪化し、睡眠が浅くなるため
- 就寝直前に食事をしても、十分に食事が消化されず栄養が吸収できないから
- 血糖値が上がった状態で就寝すると、成長ホルモンの分泌が低下し、肌のメンテナンス能力が低下するため
就寝前に食事を摂取すると肌が荒れるのは、例え完全栄養食※のベースブレッドであっても同様ですね。
完全栄養食※だからと言って食べて直ぐねると肌荒れの原因となります。
忙しい現代において夕食の時間が遅くなるのは、よくあることです。
例えば残業で帰宅時間が遅くなり、着替えや食事の用意をしているとアッという間に就寝前になってしまいますよね。
すると夕食がもはや夕食ではなく夜食となり、就寝直前に食べて横になってしまうこともあるでしょう。
仕事帰りにスーパーに寄って総菜を購入しても、結局帰るのが遅くなり食べるのは寝る前になってしまう・・・。
忙しい社会人にはありがちな話です。
ベースブレッドは完全栄養食ですので栄養面での利点が強調されがちですが、もう一つ大きなメリットとして「食べる場所を選ばず、食事時間も短縮できる」点があげられます。
つまりベースブレッドは基本的に調理が不要で、袋を開けて食べるだけなので食事時間を大幅に短縮でき、また食べる場所も自由に選べます。
女性であってもベースブレッドは5分~10分程度で食べ終えることができるため、許されるのであればオフィスでベースブレッドを食べ終えてから帰宅すると就寝前の食事を回避できます。
また家でベースブレッドを食べるにしても、調理時間をカットできます。
つまり、ベースブレッドはタスクに忙殺されて食事を摂るのが就寝前になるという悪循環を断ち切り、肌荒れの原因となる「就寝前の飲食」を避けやすい食品であると言えるのです。
もちろんオフィスで食事を摂ることが禁止されている場合や、帰宅が11時を回るような場合など就寝前の飲食を避けることができないケースもあると思います。
しかし本気を出せば、ベースブレッドはどこでも食べることが可能です。
営業車の中、駅のホーム、公園のベンチ、最悪トイレとか笑
トイレで食事をしてまで肌荒れを防ぎたいかはさておき、摂取時間の短さと場所を選べる自由度の高さは、就寝前の飲食による肌荒れからあなたを守ってくれるはずです。
もし就寝前の食事が続き肌荒れが生じた場合は、ベースブレッドで早めに夕食を食べ終えてしまうということも選択肢の1つになるでしょう。
なおベースブレッドを夕食に食べることは、食物繊維やカルシウム摂取の点からメリットが生じますのでそちらの記事も参照いただければと思います。
肌荒れの原因となる便秘と、ベースブレッドに含まれる食物繊維の関係
便秘も肌のターンオーバーに影響するといわれています。
エスエス製薬のHPから引用すると、便秘と肌荒れの関係は次のメカニズムによるものです。
便秘によって腸内環境が悪化すると、老廃物などの有害物質が血液中に溶け出し全身へ巡ります。肌はその有害物質を、汗や皮脂と一緒に毛穴などから体外へ排出するのに手いっぱいになり、本来の役割である肌のターンオーバー機能が低下し、肌荒れにつながります。便秘は美肌の大敵なのです。
エスエス製薬
では便秘症と診断された場合、改善すべきなのは次の点です。
便秘症と診断された場合、大腸がんなどの病気が原因であるケースを除いて第一に行うべきなのは、食事・生活・排便習慣の改善です。
そのためには、朝食の摂取を含めた規則正しい食習慣、適切な食物繊維の摂取など食生活の見直し、適度な運動習慣などの指導が行われます。また、便意を感じたら我慢せずトイレに行って排便をする排便習慣の確立も重要です。
メディカルノート
食事の観点からは便秘の対策として「朝食の摂取を含めた規則正しい食習慣、適切な食物繊維の摂取など食生活の見直し」が重要であることがわかりますね。
ではベースブレッドは朝食や食物繊維の摂取に役立つのでしょうか?
結論から言えば、ベースブレッドは朝食習慣の改善や食物繊維の摂取に大いに貢献することができます。
まずベースブレッドは朝食に適した食品であるといえます。
その理由としては「すぐに食べられてそこそこおいしい」からで、実際に私は朝食としてベースブレッドを半年以上食べ続けています。
ベースブレッドを朝食にすれば、朝食を抜かなくてすむ
ベースブレッドは完全栄養食※というだけあって、栄養バランスに富んでいるのは間違いないのですが、それだけの理由で私は毎日朝食にベースブレッドを食べているわけではありません。
私がベースブレッドを朝食として食べ続けていられる理由はもう1つ「ベースブレッドはそこそこおいしくて手軽」だからです。
基本的に朝は時間がありません。
この点は多くの人に共感いただけるかと思います。
人はできるだけ布団から出たくない生き物ですから。
朝起きてパンを焼くなんて面倒
朝起きてバター塗るなんて時間はない
朝起きて卵をゆでるなんて気力はない
そんな怠惰な我々に最適なアイテムがベースブレッドですね。
袋をあけて食べるだけ、そしてそれなりに美味しい。
シンプルイズベストです。
朝食を食べることも含めて、規則正しい食生活は便秘改善に役立ち肌荒れ改善につながります。
ベースブレッドを手元においておけば「朝食を抜く」ことは実体験上ほぼ無くなるため、朝食を抜いている方にはベースブレッドをお勧めしたいです。
ベースブレッドは食物繊維が豊富
朝食を含めた規則正しい食生活に加えて、便秘に対しては食物繊維の摂取が重要です。
食物繊維が便秘を予防することは、厚生労働省のe-ヘルスネットにも記載があります。
食物繊維は小腸で消化・吸収されずに、大腸まで達する食品成分です。便秘の予防をはじめとする整腸効果だけでなく、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など、多くの生理機能が明らかになっています。現在ではほとんどの日本人に不足している食品成分ですので、積極的に摂取することが勧められます。
厚生労働省 e-ヘルスネット
日本人は穀物・いも類・豆類の摂取量が近年減少しているため、慢性的に食物繊維が不足しています。
厚生労働省では30代の男女に対し、1日あたり男性で21g、女性で18gの食物繊維摂取を推奨しており、1食分に換算すると男性7g、女性6gの食物繊維を摂取する必要があるのです。
ではベースブレッドには食物繊維はどの程度含まれているのでしょうか?
ベースブレッド1食分(2袋)に含まれる食物繊維量と、厚生労働省が定める値を比較したグラフをご覧ください。
すべての種類のベースブレッド1食分には、30代女性に推奨される食物繊維(6g以上)が含まれていますね。
男性の食物繊維推奨量を超える種類のベースブレッドは3種類だけですが、種類に依らずベースブレッドには6gの食物繊維は含まれますので、ベースブレッドは食物繊維が豊富な食品と言えます。
ベースブレッドに含まれる栄養素と肌荒れの関係のまとめ
ここまでベースブレッドに含まれる栄養素と肌荒れの原因について述べてきましたが、記事を簡潔にまとめると次のようなことが言えます。
以上、ベースブレッドと肌荒れについて述べてきました。
事実としてベースブレッドには肌荒れの原因となる各栄養素の不足を補うことができ、便秘の原因の1つである食物繊維も豊富に含まれるため、少なくともベースブレッドを食べることにより肌荒れが引き起こされることが無いことはお分かりいただけるかと思います。